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香川、バス爆発事件の容疑者拘束で「1人1人の安堵はある」。一方でまだ違和感も…

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントの香川真司は、現地時間22日に行われたブンデスリーガ第30節ボルシアMG戦でベンチ入りしたものの、出番はなかった。過密日程を考慮されての温存と見られる。ドルトムントは3-2で勝利を収めた。

 試合後、メディアの取材に応じた香川は、今月11日に発生したドルトムントのチームバス付近での爆発事件の犯人が当局に拘束されたことについて「もちろん1人1人の安堵はある」と語った。一方で「雰囲気が変わるっていうのは、別にない」とも話す。

 バスを爆破しようとしたのは、ドルトムントの株価暴落を狙ったロシア系の男性だった。香川は「自分たちが思い描いていた犯人ではなかったというか、半信半疑なところはまだまだあります」と率直な気持ちを述べた。

 これまでは事件当初から報じられていたように、過激派によるテロを想定していたという。そして、事件から2週間を迎えようとしている今もバスに乗るときに違和感があると香川は語る。だが、犯人が捕まった以上、切り替えて前に進まなければならない。
 
「本当にこういう事件がなくなることを祈っている。起こってしまったことはしょうがないので、次起こらないように、僕たちは祈るしかない。こういう世界で今は、どこに行っても日常的に十分起こり得る可能性が高いので、そういう危険性は常に感じながら、と言ってもそんなの分からないのでね、なんとも言えないですけど」

(取材:本田千尋【メンヒェングラッドバッハ】、文・構成:編集部)

【了】

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