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ユーベ、絶対的な守備組織が抱える不安要素。モナコ相手にカギとなるコンパクトネス

ユベントスは現地時間3日、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグでモナコと対戦する。準々決勝ではバルセロナ相手に2試合連続完封を演じ、鉄壁の守備を誇るユベントスだが、若い攻撃陣を誇るモナコ相手に不安要素も抱えていた。(取材・文:神尾光臣【モナコ】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

強敵をねじ伏せてきたモナコ。ユーベの主将ブッフォンも警戒

ジャンルイジ・ブッフォン
モナコへの警戒を強めるユベントスの主将ジャンルイジ・ブッフォン【写真:Getty Images】

 準決勝まで勝ち上がったモナコには、入念に準備した相手を強引にねじ伏せる勢いと圧力があった。攻撃的なマンチェスター・シティやボルシア・ドルトムントにも堂々とぶつかり、スピーディーなサイドアタックを軸に得点を量産してきた。

 基本システムは4-4-2。左では突破力のあるトマ・レマルが縦にサイドを破り、右では逆足に配置されたベルナルド・シウバが多彩なプレーでチャンスを作る。両サイドバックも積極的に攻撃参加を果たし、あっという間に縦を破って前線にボールを送れば、フィニッシュに絡むのは個性の異なる2トップ。ボックス内でのポジショニングと反応に優れたラダメル・ファルカオと、卓越したスピードと判断の正確さを兼備する18歳、キリアン・ムバッペだ。

「彼らには活力があり、良い意味で恐れ知らずだ。そんな彼らがこういう試合でどれだけ気持ちを高めてくるのか、自分の若い頃を振り返ってみても想像がつく」

 モナコで行われた前日会見で、ユベントスの主将ジャンルイジ・ブッフォンは語った。攻守に緻密な試合運びでポルトとバルセロナを無失点で下した彼らが、相手の勢いをどう絶って試合をマネージメントするのかということが、ユベントス側から見た勝負のポイントとなるだろう。

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