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香川真司 7年前

香川、3位争いの大一番にも先発か。来季CLストレートイン懸ける直接対決

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川は前節に続き先発起用か

ユリアン・ナーゲルスマン
ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督【写真:Getty Images】

 ホッフェンハイムは3バックの中央に入るケヴィン・フォクトと、ワンボランチのセバスチャン・ルディが縦関係を構築しながらビルドアップを開始する。フォクトを中心にDFラインでボールを回し、左右のウイングバックが幅を取ってサイドに広く展開。その前では、かつてペップ・グアルディオラが6番にコンバートしたフィリップ・ラームのように、ルディが的確にスペースでボールを受けて捌いていく。ルディは一発のロングボールを最前線に狙うこともある。そして2枚の8番と2トップを前に置くことで、サイドやペナルティエリア内に人数を掛けていく。また、攻撃陣は縦パスを上手く選手間のスペースで引き出していく。 

 ホッフェンハイム戦に向けては「やはり上位のチームとやれることと、順位と関係するので、そういう意味でしっかりと準備していきたいと思います」と語った香川。この1週間で調整が順調に進んでいれば、ケルン戦に続いての先発となるだろう。守備時には3CBを追い込む3トップと連動して、ルディにプレスを掛けたいところだ。フォクトは攻撃時に右CBの二クラス・ズーレとポジションチェンジをすることもあり、なかなか的を絞れないところもあるのだが、ゴンサロ・カストロらと協力して“フォクト−ルディ”を自由にプレーさせないようにしたいところである。

 躍進を続けるユリアン・ナーゲルスマン監督が率いるチームを、ケルン戦の後で香川は「すごく安定して今シーズン戦っている。ディフェンスラインもすごく固い」と警戒した。

 「そういう意味では、本当に今日(ケルン戦)みたいに前半のうちにね、相手がまだ慣れない時間帯だったり、スピードであったりに付いていけない時間帯に得点をすることが大事。そうすれば主導権を握れるようになってくると思うので。こういう戦いが続いちゃうと相手に勝算が出てきてしまうので、まあそういうところはしっかり、大事にやっていきたいと思います」

 前節のフランクフルト戦でホッフェンハイムは、82分、クリアボールをフォクトが1対1の競り合いに負けてセフェロヴィッチに拾われ、結果的にカウンターを許した。セフェロヴィッチはチャンスを決め切れなかったが、ドルトムントとすれば、こうした決定機を逃さないことが重要となるのだろう。香川の言うように、前半の早い時間帯に訪れたなら、なおのことである。

 そういった意味では、香川も積極的にホッフェンハイムからゴールを奪っていきたいところだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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