香川真司に現れた明らかな変化。タフさ増した日本の10番を待ち受ける新たな競争

 香川真司が苦しく長かったシーズンを終えて日本代表の欧州組合宿に合流した。来季はいよいよW杯イヤーに突入する。代表でもクラブでも新たな競争に臨まなければならない日本の“10番”は、ブラジルでの雪辱を晴らすため、待ち受ける戦いに向けて決意を新たにする。(取材:文:元川悦子)

2017年06月03日(Sat)11時00分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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香川、歓喜忘れ日本代表に集中

香川真司
香川真司【写真:Getty Images】

 6月の日本代表2連戦(7日=シリア戦、13日=イラク戦)に向け、5月28日から千葉県内で行われている欧州組合宿。6日目の2日は前夜に宿舎入りした香川真司(ドルトムント)と長友佑都(インテル)の2人が午前練習から参加した。

 午後には右足首痛で別メニュー調整の続いていた乾貴士(エイバル)、サポートメンバーの宇佐美貴史(アウグスブルク)を含む15人全員が揃い、チームとして本格的な臨戦態勢に入った。

 午前練習での香川と長友はは、21分間走やインターバルトレーニング、体幹強化を1時間半にわたってこなした。午後は他のメンバーとともにボールコントロールや狭いエリアでの7対7、ミニゴールを使った1対1、シュートの組み立て確認、ハーフコートでの7対7+GKなどを精力的に消化した。

 27日のDFBポカール決勝・フランクフルト戦後の祝勝会から数日しか経っていないせいか、香川は少しミスが多く、初招集の加藤恒平(ベロエ・スタラ・ザゴラ)にボールを奪われるシーンも見られた。

「決勝はすごく嬉しかった。でも自分の中では切り替わってるんで、もうあの話は忘れたいっていうか、次に向かって進まないといけないんで。全く別物ですし、次のためにしっかりといい準備をしていきたい」と香川自身も今一度、気持ちを引き締めるいいきっかけになった様子だ。

 今季のドルトムントでは最後のポカール決勝こそフル出場してタイトル獲得に直接的貢献を見せたが、ブンデスリーガは21試合出場1得点。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も10試合中出場が5試合、先発4試合と、シーズンを通してコンスタントな活躍を見せたとは言い切れないところがあった。

 バイエルン・ミュンヘン、ライプツィヒなど強豪相手のビッグマッチで起用されないケースも目立ち、就任2年目のトーマス・トゥヘル監督からの信頼の薄さを本人もひしひしと感じたはず。ポジションもトップ下かと思いきや、インサイドハーフやボランチまで任されるなど、まさに便利屋的な扱いを受けた。

 そんな状況ゆえに、一時は「トゥヘルが去るか、香川が去るか。そのどちらしか状況は改善されない」という見方をする現地メディアもあり、香川自身も難しい立場に置かれていたのは確かだろう。

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