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サウジ代表、ロンドンテロ犠牲者に黙祷せず…非難浴び協会が公式謝罪

text by 編集部 photo by Getty Images

サウジアラビア代表
オーストラリア代表の選手(黄)は黙祷をしているが、サウジアラビア代表の選手(白)はしていない【写真:Getty Images】

 サウジアラビアサッカー協会が、8日に行われたロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦でサウジアラビア代表の選手たちが黙祷を行わなかったことを正式に謝罪した。

 3日に英ロンドンで発生したテロ事件の犠牲者を追悼するため、キックオフ直前に1分間の黙祷が実施されたが、サウジアラビア代表の選手の中にはウォーミングアップをしたり各自のポジションに移るなどこれに参加しない者もいた。

 テロ事件の犠牲者の中には2名のオーストラリア人が含まれていたことから、サウジアラビア代表の選手の行動にはSNS上などで非難を浴びせられることになったという。

 これを受け、サウジアラビアサッカー協会は公式サイトで謝罪。選手たちには敬意を欠く意図がなかったことに加え、テロ行為を非難する声明文を掲載した。

「サウジアラビアサッカー協会は、何名かの代表選手がロンドンで発生したテロ事件の犠牲者に向けた1分間の黙祷をしなかったことで非難を受けたことを深く後悔するとともに素直に謝罪する。選手たちは犠牲者への追悼に敬意を欠いたり、残虐な事件の影響を受けた彼らの家族や友人を動揺させようと思ったわけではない。サウジアラビアサッカー協会は全てのテロおよび過激な行為を非難するとともに、犠牲者の家族、そして英国の政府、国民に哀悼の意を表する」

 一部報道では、黙祷がサウジアラビアの文化に適合しなかったこと、黙祷のアナウンスを理解できていなかったことなどが原因だとされているが、声明文では詳しい理由は説明されていない。

【了】

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