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サッカーが大きく変わる? 90分から「60分制」への変更など驚きの改革案

text by 編集部 photo by Getty Images

IFAB
国際サッカー評議会【写真:Getty Images】

 サッカーの競技規則に関する決定権を持つ国際サッカー評議会(IFAB)は、サッカーをよりフェアで魅力的なものとすることを目的として、驚きのルール改革案を提唱している。

 国際サッカー連盟(FIFA)との連携の上で、IFABは「プレー、フェア!」と題するキャンペーンを打ち出した。その提案文書には、選手の振る舞いを改善してリスペクトを高めること、プレー時間を伸ばすこと、競技の公平性と魅力を高めることを目的として、大幅なルール改革案が記されている。

 特に大きな変化となるのは、現在90分間で行われているサッカーの試合時間を「60分」に変更するというものだ。だが、プレーが止まった場合には時計を止めることで、実際のプレー時間は現行のルールより長くなることが想定されている。

「一般的な90分間の試合で、インプレー中の実際の時間が60分よりも短いことに不満を抱いている者は多い。時間稼ぎを減らし、試合のスピードアップを図ることを目的とするものだ」とIFABは述べている。

 その他に、フリーキックやコーナーキックの場面で他の選手にパスを出さずにキッカーが自ら2回以上タッチしてプレーを進めることを認める、ゴールライン上でのハンドでゴールが阻まれた場合には得点を認める、前半終了や試合終了の笛はプレーが止まった時にのみ吹かれるようにするなど、様々な改革案が提示された。

 提案の中にはルール改正が必要なものもあれば、適用やテスト実施が「すぐにも可能」だとされているものもある。両チームが2本ずつ蹴り合うPK戦の新方式など、すでにテストが実施されているものも含まれる。将来的には、サッカーというスポーツ自体が大き様変わりすることもあり得るかもしれない。

【了】

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