ルーニー、エバートン復帰というロマン。マンUから「心のクラブ」へ。13年ぶり帰郷への歓迎

現地時間9日、イングランド・プレミアリーグのエバートンはマンチェスター・ユナイテッドからウェイン・ルーニーを2年契約で獲得したと発表した。イングランド屈指の名手が13年ぶりに古巣復帰というニュースは英国でどのように受け止められているのか。現地では、この「帰郷」を歓迎する向きが圧倒的に多いようだ。(文:山中忍【イングランド】)

2017年07月11日(Tue)11時29分配信

text by 山中忍 photo Getty Images
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見せかけではなかった「生涯ブルー」の心意気

エバートンへの復帰が決まったウェイン・ルーニー
エバートンへの復帰が決まったウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】

 エバートンへの「帰郷」が決まり、ウェイン・ルーニーの株は上がった。もちろん、そこは過去1、2年にメディアで「衰えが著しい」とまで言われた31歳。7月9日に発表されたマンチェスター・ユナイテッドからの移籍にシニカルな見方がなかったわけではない。

 15億円前後と思われた移籍金に固執しなかったユナイテッドの姿勢は、在籍13年のルーニーに対する敬意というよりも、エバートンからのロメル・ルカク引き抜きと、週に5000万円相当を稼ぐ高給取りの処分に対する意欲の表れとも考えられた。

 とはいえ、巷ではルーニーがエバートン復帰で体現した「浪漫」を歓迎する向きが圧倒的に多い。2004年からタイトル獲得を求めてユナイテッドの赤に染まりはしたが、16歳のプロデビュー当時にアンダーシャツに書いて示した「生涯ブルー」の心意気は見せかけではなかったのだ。

 エバートン公式サイトから国内各紙まで、移籍速報の見出しには「ホーム(故郷)」の文字。テレビのニュースでも「いい話」として繰り返し伝えられた。

 サッカーの母国で「21世紀国産最高」と評されるルーニーには、中国やアメリカで破格の年俸を維持する選択肢もあった。「稼げるクラブ」への移籍が濃厚と報じられてさえいた。だが本人は、年俸半減を覚悟で「心のクラブ」との2年契約を選んだ。

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