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日本との大一番に向けて豪州監督「とにかく試合を支配したい」。手段は「その場で最善策を」

text by 編集部 photo by Getty Images

アンジェ・ポステコグルー
豪州代表のアンジェ・ポステコグルー監督【写真:Getty Images】

 31日にワールドカップ(W杯)・アジア最終予選で日本代表と対戦するオーストラリア代表のアンジェ・ポステコグルー監督が、30日の会見で大一番に向けた意気込みを語った。

 グループBで首位・日本と勝ち点1差の3位につけるオーストラリアは、最終節の相手がここまで未勝利のタイ。29日の試合で2位のサウジアラビアがUAEに敗れたことで、本大会出場に一歩前進した。

 それでもポステコグルー監督は、「特にアプローチは変わらない」と、サウジアラビアの結果に影響を受けていないと強調。「今までどおりやっていくだけ。サウジアラビアには大きなプレッシャーがあったと思う。それはどこのチームも同じで、昨日の結果は、日本にとってもオーストラリアにとってもプレッシャーがかかるものだと感じている」と語った。

 日本はW杯予選でオーストリアに勝ったことがないというのは不安だ。指揮官は「どちらが有利ということは決してない。我々は日本代表の選手たちを大いにリスペクトしている。彼らもまた同じだと思っているよ。お互いにベストを尽くすだけだ」と話している。

 ただし、どちらにとっても決定的な一戦になるため、「厳しい試合になることは分かっている」とポステコグルー監督。「とにかく勝つために最大限の努力をしていく。ここまでうまくやってきたから、明日も同じ姿勢で臨むだけだね」と述べた。

 日本戦では「とにかく試合を支配したい」と指揮官。支配するための手段は決めていないようで、「それをフィジカルによって成し遂げるのかどうかは、その場で最善策をとっていく。あとはスペースをうまくいかした方が勝つと思う」と語った。

 ベテランFWティム・ケーヒルは、日本が最も警戒すべき選手の一人だ。ポステコグルー監督は「彼はインパクトをつくることができる選手で、言葉ではなく行動で示す。W杯の重要な場面、重要な局面でも、必要なインパクトを与えてくれた」と、信頼を強調している。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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