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強烈ミドル弾の井手口陽介、若手の底上げ誓う「リオ組がもっと活躍できるように」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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井手口陽介【写真:田中伸弥】

【日本 2-0 オーストラリア 2018年ロシアW杯アジア最終予選】

 日本代表は31日、ロシアW杯アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦し2-0で勝利した。この結果、6大会連続となるW杯本大会出場が決まった。

 1点リードで迎えた82分、井手口陽介がドリブルから豪快なミドルシュートを突き刺し、勝負を決める追加点を奪った。

「入るとは思っていなかった。枠に飛べばいいかなと思うくらいだったので、本当に。それで力が抜けていたんじゃないかなと思う」

 ゴールシーンを振り返った21歳のMFだが、「自分が決めてやるって気持ちで臨めたのが良かったんじゃないか」とも話している。自身代表初ゴールは、日本を6大会連続のW杯へ導く一発となった。

 インサイドハーフで先発出場した井手口は、試合開始から果敢にボールにアタックするなどアグレッシブにプレー。「監督の指示でチームの戦術だった」と明かすが、求められた役割を実践したと言える。

 この日は浅野拓磨が先制点を挙げるなど、リオ五輪世代の2人が結果を残した。「なかなか下から出てきていなかったので、やっぱりリオ組がもっともっと活躍できるようなチームになっていければいいんじゃないかと思う」と井手口。W杯出場に大きく貢献したが、来年の本大会については「あんまりまだ実感ないですね」と述べた。

 まだサウジアラビアとの最終戦が残っている。苦しみ抜いた最終予選の最後を勝利で飾りたいところだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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