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香川真司 7年前

香川、CL先発アシストで得た手応え。ドルトは完敗も、自身が「必要とされる」確信

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「自分がどこで評価を高められるか」「必ずやれる自信はある」

66分にマリオ・ゲッツェと交代した香川。今後に向けて手応えをつかんだようだ
66分にマリオ・ゲッツェと交代した香川。今後に向けて手応えをつかんだようだ【写真:Getty Images】

 ボールを持っていたのはドルトムントだったが、試合の主導権を握ったのはトッテナムだった。香川も左ウイングのクリスティアン・プリシッチを使い、オーバメヤンにスルーパスを通そうとするが、ゴールには結び付かず。そうこうしているうちに、60分には連動したパスワークで翻弄され、またもケインにゴールを許してしまう。

66分に香川はマリオ・ゲッツェと交代。72分にもダフートとゴンサロ・カストロを代えたが、交代策は実らず。後半の終盤にかけてはスパーズにカウンターを許し、BVBはアタッキングサードを攻められない。試合は1-3で終了。ドルトムントは、今季チャンピオンズリーグの初戦を落とした。

 チームは完敗だったが、香川自身は、トップ下でのプレーに手応えも感じたようだ。

「中盤の選手含めてやっぱり、いい選手が多いので、このチームは。やっぱりより自分がどこで評価を高められるかと言ったら、より前のポジションだと思うし。ただ、やはりこういうタイプはなかなかいないと思っているので、それを生かせれば、このチームにとって必要だと思っているし。それを僕自身はもっともっと、練習と試合を重ねていければ、必ずやれるという自信はあります」

 今季初先発、66分間の出場時間の中で、1アシストを記録した香川。試合後に口を突いて出たのは、反省の弁というよりは、これからの自分自身への確信にも似た予感だった。

「バイタルの中でね、どれだけボールを受けれるか、っていう意味では、もう少し、欲しかったです。そこはやっぱりボールが入ればより、より決定的なチャンスが生まれると思っている。その数がちょっと、もうちょっと増えればいいかなあと思います。限られたスペースの中でどれだけボールを受けれるか、呼び込めるかっていう意味では、今後もっともっと精度を上げていければ、いいと思います」

(取材・文:本田千尋【ロンドン】)

【了】

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