ホンジュラス相手に6得点。久保建英も納得の快勝
まさに完勝。スカウティング通りの相手に対し、日本は用意してきたプランを惜しげもなく披露し、ホンジュラスを完璧に抑え込んだ。
インドで開催されているU-17W杯のグループステージ初戦、8日に行われた試合で日本代表はホンジュラス代表と対戦した。直前にフランスがニューカレドニアに実力差を見せつける大量得点での勝利を飾っていたが、日本も同じような展開を見せるとは予想していなかった。
久保建英が「決めるところをしっかり決めた」と語る通り、決定機をほぼ確実にゴールへと変えていった結果が6得点を奪っての勝利につながった。
ゴールまでの流れも、狙い通りの形が随所に見られた。日本の中盤にマンツーマンでマークについて守るホンジュラスに対し、ダブルボランチの福岡慎平と平川怜は冷静に対応。自分たちにマークを引きつけながら的確にボールを散らし、相手のインサイドハーフの背後、アンカーの脇の広大なスペースをアタッカー陣に提供した。
先制点を皮切りに、久保のアシストから中村敬斗のゴールが2つ、中村のアシストから久保のゴールが1つ、左サイドの上月壮一郎のアシストから中村のゴールが1つ。ハットトリックを達成した中村が「あれはやりましたね」と笑顔で振り返った、決定機逸の場面も含めれば、上月から中村への流れでゴールに迫ったシーンはもう一つあった。
最前線に宮代大聖が立ち、相手ディフェンスラインの裏を積極的に狙う。ダブルボランチが相手のマークを引きつけて背後にスペースを作る、という動きを繰り返したことで、久保、中村、上月という3人が比較的近い距離で、ゴールに向かって自由にプレーできたことが大きな勝因と言っていいだろう。
中村は試合前にサイドから中へ斜めに走り込むプレーを狙うと話しており、上月も相手DFの裏が空いていると分析していた。事前のスカウティングによって明らかになっていたホンジュラスの弱点を的確に突いて圧倒した。