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バルサはリーガを離れるのか? カタルーニャ自治州前首相が語る、独立問題とサッカー界【インタビュー】

text by アイトール・ラグーナス photo by Getty Images

フットボールと政治は切り離すことができるか

──私たちが話しているのは、マスという人物が受けるバロナッソ(ボールによって受ける打撃の意)のことであり、ペロタッソ(同様の意味だが、合法かどうか疑わしい取引という意も含まれる)ではありませんね。では、あなたは内務省の次に、この質問に答えられる人だと思いますが、今から27-Sまでに我々が何か卑劣な手を耳にする可能性はありますか?

M 誰かが、再び汚い戦争を勃発させる可能性は十分にある。その主張が通らないと悟って、情報を錯乱させたり虚偽の情報を流して混乱を引き起こすといった、身体をぶつけてくる行為に及ぶことがね。フットボールをプレーすることを知らず、足を壊そうとする粗暴な選手と一緒だ。

──あなたはレガースを使用していますか?

M 付けているよ。とはいえ私が期待するのは、公衆がそのような汚い選手が良いフットボーラーではないと気付き、その是非を問うことだ。

──バルセロナ元会長であり政治家となったジョアン・ラポルタについては、何を語っていただけますか? 議員候補に含めるより、飲み仲間である方がふさわしい人物なのでしょうか?

M (笑)。まあ、ラポルタとはバルセロナ市議会やカタルーニャ州議会で、多くのことを協力し合ってきた。彼はいつだって自分の支えとなってくれたし、私には感謝の気持ちがある。議会候補にその名を含めることは考慮されなかったが、それでも我々を後押ししてくれると確信しているよ。

 彼は根を詰めて働くことを常とする人間だからね。他方、皆が知っているように、ジャン(ラポルタ)とパーティーに行くことは、一つの経験となるものだ……。それがどういうものかという形容はしないが、一括りに経験だ。

──可能であれば、フットボールと政治は切り離されるべきでしょうか?

M 可能だし、そうでなくてはいけない。それは国家、愛国心、アイデンティティーの感情を切り離すこととは、また別の話だ。私の考えにおいては、党派主義の闘争や論争、そして政治をフットボールと混ぜ合わせることがあってはならない。

(取材・文:アイトール・ラグーナス、ルジェー・シュリアク【バルセロナ/パネンカ】、前文・翻訳・構成:江間慎一郎【マドリード】)

【了】

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