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【U17】守護神・谷晃生「どこからでも打ってこい」。ゴール死守でイングランド撃破へ

text by 編集部 photo by Getty Images

谷晃生
U-17日本代表のGK谷晃生【写真:Getty Images】

 U-17日本代表は16日、翌日のU-17W杯決勝トーナメント1回戦・イングランド戦に向けて前日練習を行った。

 インド入りして以来初めて冒頭以外は非公開練習となり、日本のチーム全体に緊張感が漂う。選手たちも臨戦態勢で、GK谷晃生は「失うものはないですし、ここまで2年半やってきたものを、ここ2戦では示せなかったですけれど、それを示せれば自ずと結果は見えてくるんじゃないかなと思います」とベスト8進出への意気込みを語った。

 決勝トーナメント1回戦で対峙するのは、優勝候補と目される今大会屈指のタレント集団。ブンデスリーガやプレミアリーグのトップクラブで出場機会を獲得し始めている選手もいる。だが、谷は「ビビって引いちゃったらその時点で負けだと思うので、自分たちから仕掛けてやれたらいい」と、正面からぶつかっていく覚悟だ。

「個が、たぶんこの大会で出ているチームの中でも1番か2番を争うくらいの強さだと思うので、1人で無理だったら2人で、3人で連動して(ボールを奪う)というところをもっと詰めていければいい。こういう相手とやりに来たので、(決勝トーナメント)1回戦から当たれるのはすごく嬉しい」

 イングランド戦に向けて気持ちも高ぶる日本の守護神だが、おのずと出番は増えるはず。GKのセーブがチームを救う事になるかもしれない。「明日の試合はGKにとって多く失点して泣くかヒーローになるか。そういう試合だと思っている。自分は本当に1失点も許さない気持ちでやりたい」と谷は語り、「『どこからでも打ってこい』という感じですね。そのくらいの気持ちでやらないと」と気を引き締めた。

 会場がインドでは「サッカーの首都」と言われるコルカタということもあり、グループステージ第3戦同様、日本対イングランドもスタジアムに多くのファンが詰めかけるだろう。試合前日、スタジアムに隣接した売り場ではチケットを求めるファンが列を作っていた。

 17歳以下の選手たちにとって、大観衆は慣れない環境であり、当然ながら難しさもある。しかし、GK谷は「『客がいたからできなかった』といってもどうにもならないので。もうミスを恐れずに、ミスして笑われてもいいし、そこは自分たちがアグレッシブに、チャレンジャーとしてやるのみ」と、イングランド打倒に向けて不退転の決意を語った。

 U-17W杯の決勝トーナメント1回戦、日本対イングランドは17日の20時(日本時間23時半)キックオフ予定となっている。

(取材・文:舩木渉【コルカタ】)

【了】

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