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手応えは「感じている」香川真司。「思うところはあるが、アピールが必要」

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
途中出場の香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントは現地時間21日、ブンデスリーガ第9節でフランクフルトと対戦した。2-2で終えたこの試合をMF香川真司が振り返っている。

 香川は2点リードの58分から出場した。その後2失点で追いつかれてしまい、後味の悪い結果となっている。

 香川は「残念ですけど、試合内容としては妥当な結果だと思っている」と冷静に語った。

 途中からピッチに入った香川は、「2-0で入ったので、しっかり中盤をコントロールしながら、3点目を狙いに行く姿勢だった。あとはどれだけ中盤で良い守備ができるか」という意識だったそうだが、「ロングボールが中盤を超えていくシーンが多かった。セカンドボールをどれだけ拾えるかだったが、チームとしてそこも拾われていたのかなとは思います」と、意図したようにはいかなかったことを明かしている。

 これでドルトムントは公式戦3試合勝利なし。「なかなか安定したプレーが見せられていないのは事実」と香川は認め、「相手に研究されている中で、改めて乗り越えないといけない課題がある。勝てていないと、少しばかり自信であったり勢いであったりは落ちている部分がある。改めてもう一度、1勝を次とれるようにやり続けていくだけ」と話した。

 香川はリーグ戦前節が出番なし。ミッドウィークのチャンピオンズリーグでフル出場。そしてフランクフルト戦は途中出場となっている。フランクフルト戦の前日、香川はペーター・ボス監督と「スタメンじゃない理由であったり、そういうものは話したりしました」。具体的な内容については「個人的なことなんで…」と明かさなかったが、プレーしたいという気持ちは強く持っている。

「もっと出場したいですし、与えられた中で結果を残していくだけですし、その中でも(結果を)残しているという自信は得られているので。ただ、どれだけ監督がそれに対して判断するかなので、いろいろ思うところはありますけど、しっかりともっとアピールしていく必要があると思います」

 「得点をとれるにおいを含めて、(手応えを)感じている」と香川。だからこそ、レギュラーに定着できない現状に思うところがあるのかもしれない。それでも、「ただ、それを取り切れるか取り切れないかというのでだいぶ大きな違いですし、ましてこういう新しいチームの中で、そういうところから存在意義を示していくことであったり、そういう形をつくっていくことが結果を残すという意味では大事」だということも理解している。

 ドルトムントは24日にカップ戦を戦う。3部マクデブルクを相手に、まずは白星を取り戻したいところだ。

(取材:本田千尋【フランクフルト】、文・構成:編集部)

【了】

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