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北朝鮮代表、笑顔で日本戦へ最終調整。練習に視線送った「黒服」の正体は…

text by 編集部 photo by Getty Images

北朝鮮代表
カマタマーレ讃岐所属のMFリ・ヨンジも北朝鮮代表の練習で笑顔を見せた(右から2番目)【写真:舩木渉】

 朝鮮民主主義人民共和国代表は8日、翌日のEAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会(E-1)の初戦・日本代表戦に向けて都内で練習を行った。

 開始時間ギリギリに練習会場へと到着した選手たちは、すぐにピッチへ出て体を動かしていた。タイミングを図ったように雨が強くなり始め、気温も一気に下がった中、フィジカルコーチと思われるスタッフの号令のもとウォーミングアップを進めていく。

 その後、フィールドプレーヤーたちは3グループに分かれて5対2のパス回しを開始。大きな声で笑う様子が度々見られるなど、試合前日ながらピッチ内には和やかなムードが漂っていた。カマタマーレ讃岐に所属するリ・ヨンジも、7日に引き続きハーフパンツで元気に駆け回り、時折チームメイトたちと笑い合うなど、問題なくチームに順応できているようだった。

 これまで通り練習は冒頭15分間のみの公開で、ミックスゾーンでの取材対応も一切なし。ピッチの外では黒いスーツに黒いロングコート、全身黒い服に身を包んだ男性数人が練習に鋭い視線を送るなど、若干の緊張感が漂っていたものの(関係者によれば「チームスタッフ」とのこと)ピッチ内に影響はない。

 7日の練習では自ら準備にも加わっていたヨルン・アンデルセン監督は、強くなる雨と気温5度近い極寒に耐えかねたか、厚手のコートを着込み、ウォーミングアップを屋根のあるベンチの下から見守っていた。朝鮮民主主義人民共和国代表は、9日の19時15分からE-1の初戦で日本代表と激突する。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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