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仙台FWクリスラン、完全移籍での残留を熱望。強豪コリンチャンスなど関心

text by 編集部 photo by Getty Images

クリスラン
ブラジル人FWクリスランはベガルタ仙台残留を望んでいるが…【写真:Getty Images】

 今季ポルトガル1部のブラガから期限付き移籍でベガルタ仙台に加入し、J1で8得点を挙げたブラジル人FWクリスランは、来季も日本でプレーを続けることを熱望している。ブラジル『グローボ・エスポルチ』が伝えた。

 クリスランの期限付き移籍期間はJリーグの今季終了までで、本来ならブラガに復帰するはずである。しかし、同選手は2020年まで契約を残すポルトガルの中堅クラブから仙台へ完全移籍し、日本に留まることが第一希望だと語った。

「今年は僕のキャリアの中でも最高の1年だった。日本では僕に対する大きなリスペクトを感じた。日本という国に対してちょっと違ったイメージを抱いていたけれど、非常に質の高いサッカーをしていた。素早く馴染むこともできたし、日本からすぐに出ていくことは考えていない。僕の優先事項は(仙台との)契約を延長することと言ってきたが、実は日本以外からもオファーがある。いまは僕の未来がどうなるかはわからないが、アスリートとして90%は日本に残りたいと思っている」

 クリスランが語った他からのオファーとは、ロシアやカタールのクラブ、そしてブラジルの名門コリンチャンスからのものだという。仙台の前線をけん引した長身ストライカーはこれまでそれほど大きなクラブでプレーしてこなかったが、仮にコリンチャンス移籍となればビッグチャンスに違いない。だが、あくまでも仙台に残ることを希望している。

「僕は日本に残ることを考えている。ブラジルに戻ってきたのは、あくまで休暇のためだけで、日本にはよく馴染めている。これは何度も言ってきたが、問題は投資家が解決してくれるだろう(笑)。休暇が終わったら静かに決断したいと思う。(コリンチャンスやロシアなどからの関心は)確かに魅力的だが、僕が日本で作り上げたリスペクトは、あの場所で続けるという考えを変えるものではない」

 そして、日本から人生の目標であるブラジル代表入りすることも諦めていないとクリスランは語る。「すべての選手にとってブラジル代表に到達することは夢で、僕も当然その目標を持っている。日本でプレーしていたら難しいと言われるが、そうは思わない。集中してプレーできている時、僕たちにはあらゆることが可能になる」と、仙台からさらなる飛躍を目指す意思を明らかにした。

 仙台にとっては、より資金力のあるコリンチャンスやカタールのクラブなどとクリスランをめぐって争奪戦になる可能性がある。果たしてレンタル元のブラガからエースの所有権を完全に買い取ることができるのだろうか。

【了】

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