主審が選手に報復のキック? 経験豊富な人物の“暴挙”。前代未聞、衝撃的な珍事の顛末

2018年01月19日(Fri)10時39分配信

text by 小川由紀子 photo Getty Images
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「足が伸びてしまった」「滑った」。苦しい主審の釈明

 そしてジエゴ・カルロスへのレッドカードは取り消しとなった。シャプロン主審自身も、『映像で確認したところ、選手の行為は故意ではなかったと認められた』とコメントし、カルロスに謝罪している。

 問題の行為についてもシャプロン氏は釈明しているが、これがまた笑える。

『ナント対PSG戦の際、ナントのジエゴ・カルロスとぶつかり転倒した。この衝撃で最近痛めた箇所に激痛を覚え、その反動で彼の方に向けて足が伸びてしまった』

 痛みで足が硬直して偶然にも選手がいる方向に伸びてしまったらしい。なんとも苦しい言い訳だ!

 このニュースを報道したキャスターたちはみな笑いをこらえながらコメントを読み上げていた。翌第21節の試合後の会見でこの件について聞かれたニースのファブレ監督やボルドーのグルベネック監督も、「痛みの反動ねえ……ちょっとありえない感じだけれど……」と思わず笑っていた。

 ちなみに試合後のミックスゾーンでナントのMFバランティン・ロンジエが、現場でのシャプロン主審とのやりとりを明かしたところでは、

「一体とういうことかと尋ねたら彼は、昨年7月より適用になった、『審判を邪魔する行為は罰する』という新ルールにのっとってさばいた、と答えた。カルロスに足蹴りしたことについて聞くと『滑った』だって(苦笑)」

 ここでは「滑った」と釈明していたらしい。

 ちなみにナントのクラウディオ・ラニエリ監督は試合後このことには触れていない。

「主審はとくに問題なかったが、問題は線審だ。無効とされた我々のシュートは、本当はオフサイドではなかった」

 61分、FKを起点にFWエミリアーノ・サラが決めたシュートは、オフサイドのため無効となったが、ビデオはオフサイドではなかったことを示していた。これが決まっていたらPSG相手に価値あるドローを手にしていた可能性もあるから、ラニエリ監督の思いはその悔しさに集中していたのだ。

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