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香川真司に訪れた我慢の時。エース去就不透明で「怖さ不足」表面化

攻撃を仕上げるエースの不在

香川真司
ヘルタ戦でゴールを決めた香川真司【写真:Getty Images】

 辛うじてドローに持ち込んだ。1月19日に行われたブンデスリーガ第19節、対ヘルタ・ベルリン戦。前節VfLボルフスブルク戦に続き、ボルシア・ドルトムントは、なかなかゴール前で“怖さ”を発揮できなかった。

 凍てつく寒さに覆われたオリンピア・シュタディオン。そこにピエール=エメリク・オーバメヤンの姿はなかった。今度はメンタル面の問題で、エースFWは遠征に帯同しなかった。

 もちろんオーバメヤンがいれば勝ち切れた、とも言い切れない。しかし“クロップ以後”のBVBを牽引しきたアタッカーがいない前線は、どうしてもフィニッシュの精度を欠いた。ヘルタの守備ブロックが強固だったというよりは、ドルトムントの攻撃が単調だったと言えるだろう。

 テンポは「悪くはない」。香川真司は「前後半通して、いいリズムでやれている時間はある」と振り返る。だが、ゴール前で「もう一個グッと行くスピード感」が足りなかった。最後の最後で力を発揮するフィニッシャーがいないのだ。

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