柴崎岳がヘタフェの中心になるために。適任はトップ下、信頼寄せられる攻撃の展開力【現地記者の目】

2017年9月、バルセロナ戦で鮮烈なゴラッソを決めて強烈な印象を残した柴崎岳。その試合で負傷し数ヶ月の離脱を強いられたが、今では再びスタメン出場の機会も得られるようになってきた。空白の時を経た日本人MFがチームの中心になるためには何が必要なのだろうか?(取材・文:ホセ・アントニオ・デ・ラ・ロサ【ヘタフェ/アス】、翻訳:江間慎一郎)

2018年01月26日(Fri)11時02分配信

text by ホセ・アントニオ・デ・ラ・ロサ photo Getty Images
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世界中で話題となったバルサ戦のゴラッソ

ヘタフェでプレーするMF柴崎岳
ヘタフェでプレーするMF柴崎岳【写真:Getty Images】

 柴崎岳は戻ってきた。が、完全に戻ってきたというわけではない。9月の負傷をきっかけとして、柴崎という存在の一片は失われることになり、彼とヘタフェはこれから、それを見つけなければならない。

 この日本人はスペイン首都のクラブに加わった瞬間から、チーム、ファンの懐に入り込んだ。その素早い適応とレギュラーとしてプレーする姿に、人々は期待を膨らませた。だが、その矢先にあの日が訪れた――ゴラッソを決めて世界中の話題となり、数分後に左足中足骨骨折に苦しんだ、あのバルセロナ戦が……。

 柴崎が戦列に戻るまでには3ヶ月、再びスターティングメンバーに名を連ねるまでには4ヶ月を要したが、空白の時間を過ごした影響は如実に表れている。彼は今一度、スペインの試合のリズムに慣れていかなくてはならないが、それは実戦に臨み続けることで果たされる。

 ただレギュラーであり続けるためには、成果を収めなくてはならない。と言うのも、柴崎離脱中のヘタフェは、チームとしてしっかりと機能していたからだ。日本代表として、ロシア・ワールドカップに参加することを望んでいるはずの柴崎にとって、ここからの戦いはスペイン上陸以降、最も大切なものとなる。

 いずれにしても、柴崎はピッチ上で負傷前の感覚を取り戻す必要がある。ヘタフェの本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスに足繁く通うファンたちは、彼が2試合連続で先発出場を果たしたことを喜ばしく感じていた。

 スペイン語をいまだ完全には理解できなくとも、フィジカル面で他選手に劣っていようとも、そのインテリジェンスに溢れたテクニックと身のこなしを今一度目にすることを求めていたからだ。

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