香川真司、芸術ボレー弾も気の緩みを嘆く。ドルトが取り戻したはずの「基本原則」は何処へ

ボルシア・ドルトムントの香川真司は27日、フライブルク戦で見事なボレーシュートを決めた。しかし、得点の喜びよりも獲るべきだった勝ち点2を失ったショックが大きいようだ。3戦連続のドローでは無理もない。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

2018年01月28日(Sun)11時40分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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香川のスーパーボレーで幸先良くスタートも…

香川真司
香川真司のゴールで好発進のドルトムント【写真:Getty Images】

 鮮烈なボレーを叩き込んだ。10分、混戦から目の前にこぼれてきたボール。ファーで構えていた背番号23は、体を宙に捻らせ、右足で強烈な一撃をネットに突き刺した。

「うまく、こぼれてきたので、ふかさないようにしました」

 後半戦が始まって2試合連続で勝ち切れず、「流れ」に乗り切れないチームを、ようやく上向かせるような先制弾。

 だが、試合後の香川真司の表情は、どこか浮かなかった。

「良い入りをしたと思いますし、右からうまく攻め込んでいたので。その中で先制点を取って、ちょっとやはり気が抜けたところは雰囲気的に感じたし。ただフライブルクというところが、ちょっと80%で(点を)取れちゃう部分もある中で、そのリズムでやっちゃったのかなと。そこをもう1つギアを上げた守備だったり、チームとして戦うことをやらなきゃいけない中で、失点シーンもそうですけど、少しルーズなプレッシングと(ボール)ロストがあったのかなと思います」

 上向いたのはうわべだけだった。先制に成功して「ちょっと気が抜けた」ボルシア・ドルトムント。少しずつリズムをつかんできたその矢先、21分、簡単に右サイドにボールを運ばれる。ヤニク・ハーベラーの折り返しを、ニアでニルス・ペーターセンにダイレクトで決められ、同点に追い付かれる。

 スタメンには戻って来たが覇気のないエースFWを筆頭に、相手がボールを持った時のBVBの守備は曖昧だった。機能しないファーストDFとしてのワントップと、それに続く「少しルーズなプレッシング」。ペーター・シュテーガーが監督に就任して、取り戻したはずの守備の基本原則――再び失われていた。

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