スアレス&カバーニが牙をむく。ウルグアイ、世界屈指のWエースと挑む南ア大会の再現【ロシアW杯全32チーム紹介】

6月14日に開幕する2018FIFAワールドカップロシア。グループリーグの組み合わせも決定し、本大会に向けて期待感は高まるばかりだ。4年に一度開催されるサッカーの祭典には各大陸予選を勝ち抜いた32チームが参加する。フットボールチャンネルでは、その全チームを紹介していきたい。今回はグループAのウルグアイ代表を取り上げる。(文:河治良幸)

2018年01月31日(Wed)7時25分配信

シリーズ:ロシアW杯全32チーム紹介
text by 河治良幸 photo Getty Images
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若手も続々台頭。“海千山千”な戦い方で激闘の南米予選突破

ルイス・スアレス&エディンソン・カバーニ
エディンソン・カバーニ(左)とルイス・スアレス(右)【写真:Getty Images】


【ウルグアイ代表】
FIFAランキング:21位(2017年12月)
監督:オスカル・タバレス(2006年~)
3大会連続13回目の出場
最高成績:優勝(1930年ウルグアイ大会、1950年ブラジル大会)
南米予選2位通過

 大会の“ダークホース”と言える存在だ。FIFAランキングは21位。ブラジルやドイツ、スペインといった誰もが優勝候補にあげるチームではないが、短期決戦で上位に勝ち上がる条件は揃っている。

 ルイス・スアレス(バルセロナ)とエディンソン・カバーニ(パリSG)の2トップは抜群の決定力と破壊力を誇り、極端に言えば2人だけでいかなるディフェンスをこじ開けることも可能だ。もちろん、それだけでではない。中盤は世代交代が進んでおり、アルゼンチンの名門ボカで成長著しいナイタン・ナンデス、レアル・マドリーから同じスペイン1部のデポルティーボに期限付き移籍中のフェデリコ・バルベルデ、そのバルベルデとともに昨年のU-20W杯で活躍したロドリゴ・ベンタンクールといった選手が競争を活性化させている。

 代表では異例とも言える就任12年目を迎えたオスカル・タバレス監督はそうした新しい血を入れながら南米予選で2位に食い込み、7大会ぶりにストレートでの本大会出場を果たした。その戦いを堅実に支えたのは8度の無失点試合を達成したディフェンスだ。大会半ばにチリ、ブラジル、ペルーに3連敗を喫した時は3試合で9失点と決壊したが、引き締め直した終盤戦はアルゼンチンとスコアレスドローを演じ、鬼門のパラグアイとのアウェー戦で2-1と粘り強く勝利して、首位突破のブラジルをのぞき大混戦となった予選を勝ち抜いた。

 キャプテンとしてもチームをまとめるディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)と守護神のフェルナンド・ムスレラ(ガラタサライ)は健在で、そこに19歳で前回大会を経験したホセ・ヒメネスが、アトレティコの同僚でもあるゴディンの相棒として定着。この後方のトライアングルは参加国でも屈指の安定感を誇る。ゴディン、ムスレラとともに三度目のW杯となる右サイドバックのマキシ・ペレイラ(ポルト)は所属クラブでベンチを温める試合が増えているが、代表では指揮官の厚い信頼に応えている。

 ウルグアイの戦い方を表現するなら“海千山千”という言い方が相応しいか。守備はバランスよくブロックを組みながら局面ではマンツーマン気味にプレッシャーをかけ、危険な場面ではファウルで止めるプレーも辞さない。攻撃は効率の良いカウンターを中心としながら、時間帯によってはボールを後方で回して、相手のディフェンスを焦らす。そうした伝統がバルベルデやベンタンクールなど若手にも浸透しているのだ。

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