カタールのアル・サッドに所属し今季限りでの現役引退を表明しているシャビが、フランスのラジオ局『RMC』に出演してUEFAチャンピオンズリーグ（CL）決勝トーナメントの展望を語った。

　フランスメディアによるインタビューということで、話題の中心はCL決勝トーナメント1回戦のパリ・サンジェルマン（PSG）対レアル・マドリーについてだった。シャビは「僕はPSGが優位」だと思うと予想する。

　現在フランス1部の首位を独走するPSGは「遅から早かれCLで優勝するだろう」と分析するシャビ。しかし「今回は組み合わせが不運だった」とも語る。その理由は、やはり昨季まで2連覇、通算12回の欧州制覇を誇るマドリーと決勝トーナメント1回戦で当たってしまったことにある。

　バルセロナでキャリアを築き上げた熟練の司令塔は、宿敵でもあるマドリーについて「勝利のDNAを持っていることは誰もが知っている」と述べ、「彼らはCLで自分たちのベストを見せてくる。さっき話したように勝利のDNAがあって、それはCLでこそ発揮される。彼らは違う顔を見せてくる」とリーグ戦の苦戦が欧州の舞台に影響しない特別なチームであることを指摘した。

　それでもPSGがマドリーに勝つことを信じているシャビは、キープレーヤーになるFWネイマールにも言及し「選手としても人間としてもリスペクトしている。彼はロッカールームでもピッチ上でも生来のリーダー」と称賛した。

　また、様々な「挑発的なライバル」との遺恨を残しかねないエピソードがあり、精神的な未熟さが指摘されてもネイマールのことは「サッカー界が守っていかなければならない選手」と持論を展開する。理由は「スペクタクルを創造し、メッシのように世界に他に存在しない個のポテンシャルを秘めているから」。

　シャビがCLでPSGの勝ち上がりを予想するのは、ネイマールの才能を信じているからこそだろうか。ブラジル代表の絶対的エースが、バルセロナ時代のチームメイトであるリオネル・メッシの次の時代を担う特別な選手だと感じているのかもしれない。

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