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「僕とレアルの関係は終わった」。ディ・マリア、CLで対戦の古巣と絶縁宣言

text by 編集部 photo by Getty Images

ディ・マリア
レアル・マドリー時代のアンヘル・ディ・マリア【写真:Getty Images】

 パリ・サンジェルマンに所属するアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアは、現地時間14日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦で古巣レアル・マドリーと対戦する。

 しかし、ディ・マリアとマドリーは必ずしも良好な関係ではないようだ。スペイン紙『アス』が伝えている。

 そのインタビューの中でPSGの前線をけん引する痩身のアルゼンチン代表アタッカーは、記者に「どのようにしてマドリーとの関係が終わったのか?」と尋ねられた。そして次のように答えた。

「僕のマドリーとの関係はすでに終わっている。なぜならサイクルが終わったからだ。端的に言えば、バルセロナでプレーするのに問題はなくなったということだ。僕がプレーできないただ一つのクラブはニューウェルス・オールドボーイズ。僕はロサリオ・セントラルのファンだからね」

 ディ・マリアは母国アルゼンチンのテレビ番組の中で「バルセロナ移籍に近づいた」と認めた。これは昨夏のことである。だが、マドリーとの関係はそれ以前から切れているようだ。きっかけはマンチェスター・ユナイテッド移籍直前の2014年夏、ブラジルワールドカップの決勝前に遡る。

 準々決勝のベルギー戦で負傷したディ・マリアは、大事をとって準決勝のオランダ戦を欠場した。そして迎えたドイツとの決勝直前、マドリーからある手紙が届いたという。

「僕はワールドカップ決勝の日、マドリーから手紙を受け取った。それを読んで怒りがこみ上げて、ビリビリに破いたよ。その手紙には『もし決勝に出場した場合、僕にどんなことが起こる可能性があるかアルゼンチン代表チームは気をつけなければならない』と書いてあった」

 ワールドカップ後にイングランドへ移籍することになるディ・マリアは、この手紙を脅しと受け取ったのかもしれない。結局、同選手はベンチに座ったままアルゼンチン代表があと一歩で世界一を逃す様を見届けるしかなかった。今度はCLの舞台で、ワールドカップ決勝という夢の舞台に立つチャンスを潰そうとした古巣へのリベンジに燃えている。

「彼らと対戦するにあたって、あの手紙を思い出してモチベーションにする必要なんてない。マドリーと対戦するということだけで、僕のモチベーションとしては十分だ」

【了】

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