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香川真司 6年前

ドルト、香川不在も問題なし? 課題と手応えを背負い、“擬似EL”戦へ

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川は引き続き不在となるが…

 まずはアウクスブルク戦だ。シュテーガー監督は対戦相手を「正しく良い仕事を行う。とても安定してまとまっている」と警戒。16年末に就任したマヌエル・バウム監督が率いるチームは、堅守速攻に磨きをかけてきた。チームとして創造性には欠けるかもしれない。だが、フィジカルを前面に押し出し、ボールを奪えば多少乱雑でも縦に素早く攻め込むスタイルは、どのブンデスリーガのチームにとっても厄介なものとなっている。 

 裏を返せば、被カウンター時に適切な対処を取れるかどうかを試すには、格好の相手とも言えるだろう。ボールロスト時の切り替えは、アタランタとの第2戦でも試合中に課題として浮き彫りになった。また、アウクスブルクはクロスボールをゴール前に躊躇なく放り込んでくる傾向もある。GKロマン・ビュルキも含め、ハイクロスに対する適切な処理、またはそれに付随するセカンドボールに対しても、しっかりとした対応を取っていきたいところだ。
 
 攻撃面では、敵の縦に急ぐ傾向を逆手に取れば、自ずとチャンスは演出することができるだろう。香川真司は引き続き欠場が確定しているが、アウクスブルクを仕留めるには、ルーズボールを確実にものにし、速攻でチャンスを確実に仕留められるかどうか。“不在”の影響はあまりなさそうだ。

(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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