ホーム最終戦でCL出場決められるか
気付けば今季もホーム最終戦。4月5日のブンデスリーガ第33節、ボルシア・ドルトムントはホームに1.FSVマインツ05を迎える。
前節アウェイでベルダー・ブレーメンと戦い、1-1のドローに終わったドルトムント。その前日、2位のFCシャルケ04はボルシアMGと引き分けていた。よってブレーメンに勝っていれば、ライバルとの入れ替わりで2位に浮上することができたが、そのチャンスを活かすことはできなかった。それでもまだ3位には踏み止まっている。そしてここでマインツに勝てば、来季チャンピオンズリーグの出場権を獲得できる状況だ。
チャンスを逃し続けるわけにはいかない。ドルトムントはホームでマインツとの相性が良い。マインツがジグナル・イドゥナ・パルクで勝ち点を獲得したのは、2011年にまで遡る。
当時のドルトムントはユルゲン・クロップ体制で黄金期を迎えようとしていた。11年3月のマインツ戦のスタメンを眺めると、GKロマン・バイデンフェラーを筆頭に、DFにはネヴェン・スボティッチ、マッツ・フンメルス、MFにはケヴィン・グロスクロツ、クーバら懐かしい顔ぶれが並ぶ。FWでは、ロベルト・レバンドフスキはまだルーカス・バリオスの控えに甘んじていた。
なお、香川真司は、同年1月にアジアカップの韓国戦で右足小指付け根を骨折したため、戦列から離れている。
いずれにせよ、その試合を1-1のドローに終えて以来、ドルトムントはホームでマインツに負けていない。引き分けすら1度もない状況だ。ただ、14位に沈んでいるからと言って、もちろんマインツは簡単な相手ではないだろう。残留を目指して1戦1戦を集中して戦っている。
サンドロ・シュヴァルツ監督は「我々は知っている。今では勝ち点1が、我々を本当に助けてくれるということをね」と言う。生き残りを賭けるモチベーションは侮れない。その執念を体現するかのようなプレーをするパブロ・デブラシス、そして前節RBライプツィヒ戦で実質2アシストを記録し、勝利に貢献した武藤嘉紀には要注意だ。