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「キャリアで一番良いパフォーマンス」。香川真司、今季のプレーに手応え

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントのMF香川真司は現地時間12日、約3ヶ月ぶりに復帰した。ホッフェンハイムに敗れたあと、同選手が今季を振り返っている。

 ドルトムントは最終節で5位まで順位を落とす可能性があったものの、4位でシーズン終了。来季のチャンピオンズリーグ出場権を手にした。

 香川にとっては、起用してもらえなかった時期や今回の負傷離脱もあった厳しいシーズン。それでも、その壁を越えてきたという自負があるようだ。

 試合後、香川は「1回崩れたり、そこから立て直すのは難しい。うーん、やっぱりそれはすごく苦労した一年だった。個人としてもチームとしても。去年も含めてありましたけど、築き上げたものが一瞬にしてうまくかみ合わなくなるというのも経験しました」と語った。

 それでも自身は変わらなかったと強調し、「個人的にはそれでもやり続けるしかないので、常に良い準備をして良いパフォーマンスをというのは徹底していた。個人的な感触としては悪くない」とコメント。負傷離脱前の話と前置きしつつ、「なんならむしろ、本当に自分のキャリアでも一番良いパフォーマンスを出せたと思う。なので、個人的にはいろんな壁もあったり、怪我もあったけど、すごくまた良い一年(になった)。無駄なんてないくらい、ホントに充実した一年だったと思います」と振り返っている。

 チャンピオンズリーグ出場権の獲得は「最低限」の結果だと香川。ホッフェンハイム戦で「僕個人としては、攻めに行きたかった。チームとして来季、やっぱり結果があるんで、それを優先すべきというか。でも、出られないよりも、出るために、この試合は割り切るしかなかった」と、得失点差を計算した戦いを受け入れた。「そういう意味では、チームとしてまず出場権を獲得できたのは最低限かなと思います」と話している。

 香川は今季のブンデスリーガで19試合に出場。うち先発は12回で、5ゴール3アシストを記録した。

(取材:本田千尋【ホッフェンハイム】、文・構成:編集部)

【了】

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