湘南・坂圭祐、大型FWにも屈しない174cmのCB。磐田エースとの対戦で得た成長への意欲

2018年05月22日(Tue)10時40分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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松浦、山田の2シャドーを封じたシステム変更

 約14,000人の観衆が訪れたShonan BMWスタジアム平塚は凄まじい熱気を帯びていた。リーグ戦中断前最後のゲームを勝利で終えてほしいと、両チームのサポーターからは大きな歓声が選手たちに送られていた。

 そんな中キックオフの笛が鳴り響く。ここ3試合、前半45分間での失点が多かった湘南は、この磐田戦でも立ち上がりにチャンスを与えてしまう。開始わずか1分、右サイドを駆け上がった小川大貴が山田大記とのワンツーで抜け出すとペナルティエリア内でシュートを放つ。これは何とかブロックしたものの、湘南は序盤からかなり押し込まれていた印象だった。

 そんなホームチームを再三苦しめたのは、山田と松浦拓弥の2シャドーである。前半22分には、川又のスローインを左サイドで受けた山田がペナルティエリア内に侵入してきた松浦にパスを送り、そのままシュートに持ち込んだシーンがあった。惜しくも枠を捉えることはできなかったが、湘南に対して効果的な攻撃を演出していたのは、間違いなくこの2選手だった。

「前半、特にボランチの横で受けられるシーンがけっこう多くて、3バックの片方が思い切ってチャレンジしてもいいのかなというのもあったし、後ろが余ってしまう印象もあったので、出てもいいのかなという話はしていました」

 坂は試合後、磐田の2シャドーに対してこのようなことを話している。

「山田、松浦が嫌な動きをしていたので配置を変えた」

 曹監督が話す通り、湘南は後半に入ってから3ボランチ気味になるような形をとった。中盤に厚みを増したことで、それまで脅威となっていた磐田の2シャドーを抑え、逆に相手のボランチを徹底的に狙い、カウンターへ持ち込むという効果的なシステム変更が行われたのだ。

 この策が功を奏し、野田隆之介のゴールを守り切った湘南が1-0で勝利を収めた。無失点に貢献した坂は「0で終われば負けないし、(無失点は)嬉しいし自信になる」と話す。

 背番号20は難しいゲームを制したことで、確かな手ごたえを得ていた。

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