完璧すぎた“ロナウド封じ”。最悪の相手だったウルグアイ、骨の髄まで染み込んだその戦法【ロシアW杯】

ロシアワールドカップ・決勝トーナメント1回戦、ポルトガルはウルグアイを相手に1-2と敗戦を喫した。この結果、クリスティアーノ・ロナウドが大会を去る。グループリーグでは4得点を決めたロナウドだったが、ウルグアイは完璧に封じ込めた。カウンターでこそ活きるロナウドにとって、この日の相手は最悪の相性だった。(文:海老沢純一)

2018年07月01日(Sun)9時50分配信

text by 海老沢純一 photo Getty Images
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付け焼き刃の堅守速攻と、骨の髄まで堅守速攻

クリスティアーノ・ロナウド
C・ロナウドにとってウルグアイは最悪の対戦相手だったかもしれない【写真:Getty Images】

 ウルグアイは、ポルトガルとクリスティアーノ・ロナウドにとって最悪の相手だったのかもしれない。

 例えば、優勝を遂げた2016年のEUROでは、決勝トーナメント全試合で相手よりも低いボール支配率を記録して勝利を挙げた一方で、アイスランド、オーストリア、ハンガリーと同組だったグループリーグではすべて50%を大きく上回る支配率を記録しながら3引き分けと勝利を挙げることができなかった。

 これは、クリスティアーノ・ロナウドという選手がカウンターでこそ力を発揮するため。しかし、本来のポルトガルは歴史的に技術の高い選手がそろい、パスワークを強みとするチームだった。

 それに対して、ウルグアイは伝統的にカウンターを強みとするチーム。特に現在の主力であるセンターバックのディエゴ・ゴディンとホセ・マリア・ヒメネス、2トップを組むルイス・スアレスとエディンソン・カバーニは、いずれも世界最高峰の能力を持っており、堅守速攻という点においては今大会のベスト16中最強とも言える。

 付け焼き刃の堅守速攻と、骨の髄まで堅守速攻。そういった両チームの対戦だけに、ボール支配率は67%:33%。キックオフからボールを保持することとなったのはポルトガルだった。

 この傾向は、イランとのグループリーグ第3戦でも同様だったが、この試合でのロナウドは、いい形でボールを受けることができず、ドリブルの回数は1・2戦目より多かった一方で失敗したPK以外に決定的なチャンスは得られなかった。

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