フランス代表のオリビエ・ジルー【写真:Getty Images】
フランス代表のFWオリビエ・ジルーは、ロシアワールドカップでここまで全5試合に出場しながらも、得点どころか枠内シュートも“ゼロ”。それでもディディエ・デシャン監督は同選手を信頼し続けると主張している。英メディア『BBC』が伝えた。
フランス代表は現地時間6日に行われた準々決勝でウルグアイ代表と対戦し、2-0で勝利を収めた。1998年以来20年ぶりとなる2回目の世界制覇に向け、順調に駒を進めている。
そのフランスの「9番」を背負うジルーは、グループリーグ初戦のオーストラリア戦に交代出場したあと、その後の4試合は全て先発してフル出場。だが合計380分間プレーし、7本放ったシュートはいずれもゴールマウスを捉えることができていない。もちろん得点はゼロのままだ。
「確かにオリビエは、まだゴールを決めてはいない」とデシャン監督。しかし、「他の選手たちのように華やかではないかもしれないが、チームには毎試合彼が必要だ。ゴールを決めなくともチームのために様々なことをしてくれるからだ」とジルーへの信頼を強調している。
「アルゼンチン戦では(キリアン・)ムバッペにアシストしてくれた。そういうサポートのプレーは必要だ」と指揮官はジルーの貢献を称賛。「いつも他の選手たちのためにプレーし、ハードワークを厭わない。攻撃でも重要だが守備でも重要だ。周囲の選手たちは彼の存在の恩恵を得ている。DFの注意を引きつけてくれるからだ」
『BBC』は、現役時代のデシャン監督がキャプテンを務めて優勝を飾った1998年大会でも同様の「9番」がいたことを指摘している。FWステファヌ・ギヴァルシュはこの大会で合計268分間プレーし、シュート16本を放って無得点だった。
【了】