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代表 6年前

【準決勝プレビュー】ベルギー、“日本戦の教訓”でフランスをも葬るか。最大の好カード、鍵を握るのは?【ロシアW杯】

ロシアワールドカップ準決勝は現地時間10日、フランス対ベルギーが行われる。ともに大会前から優勝候補に挙げられていたチームだが、どのような戦いを見せるのか。ベルギーは日本との決勝トーナメント1回戦で得た教訓を生かすことができるか。(文:海老沢純一)

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

完成度を高めるフランスと勢いを増すベルギー

準決勝
ベルギーとフランス。優勝候補の2チームが準決勝で対戦する【写真:Getty Images】

 準決勝の第1試合となるのは、フランス対ベルギーの一戦。すべてのポジションに世界トップクラスの選手を揃え、大会前から優勝候補と見られていた2チームだけに、白熱の激闘となることが期待される。

 英ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』のオッズでは、フランスに2.37倍、ベルギーに3倍が付けられており、わずかながらフランスが有利という予想になっている。

 フランスは、大会を通して9得点4失点で4勝1分け。グループリーグでは全体的に低調なパフォーマンスながら、手堅く勝ち点を積み重ね、決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦では3失点を喫しながらもエムバペが覚醒して4-3と勝利。そして、ウルグアイとの準々決勝では攻守に圧倒して2-0。試合を重ねるごとに完成度は高まっている。

 一方のベルギーは、14得点5失点で5戦全勝。決勝トーナメント1回戦の日本戦ではグループリーグの時点で明らかとなっていたウイングバックの裏という弱点を突かれて2点をリードされながらも終了間際の得点で逆転。続くブラジルとの準々決勝では、その弱点を解消する戦術変更を行い、2-1と勝利を収めて4強入りを果たした。

 チームの完成度という点に関してはフランスがやや上だが、日本戦の劇的勝利からブラジル撃破という流れで勢いがついているのはベルギーだろう。若いながらも成熟したフランスを相手に、ベルギーがどのようなプランで臨むのか、という点が最大の注目ポイントとなる。

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