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“疑惑の主審”が決勝担当候補に。FIFAが審判員12人の最終リストを発表【ロシアW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

マーク・ガイガー氏
審判員のマーク・ガイガー氏【写真:Getty Images】

 ポルトガル対モロッコ、コロンビア対イングランドの試合を裁き、片方を優遇しているなどとして問題となったアメリカ人のマーク・ガイガー主審が、残りの試合を担当する最終候補の一人として選ばれた。それを受けて、様々な海外メディアが懸念の声をあげている。

 ロシアワールドカップは残る4試合。準決勝の2試合と、3位決定戦、そして決勝戦だ。国際サッカー連盟(FIFA)が9日、審判員の最終リストを発表。日本対ベルギーの試合を担当したセネガル人のマラン・ディエディウ主審の他、“疑惑”の目を向けられているガイガー主審など12人が最終候補に残っている。

 すでに準決勝のフランス対ベルギーはウルグアイ人のアンドレス・クーニャ主審が担当することに決まっており、クロアチア対イングランドはトルコ人のジュネイト・チャクル主審が担当することに決定している。つまり、ガイガー主審は3位決定戦か決勝戦で主審を務める可能性があるのだ。

 ガイガー主審はポルトガル対モロッコの試合でも主審を務めていた。試合中、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドにユニフォームを要求したとの疑惑が持ち上がったが、後に国際サッカー連盟(FIFA)が声明を発表し事実無根であると完全否定している。また、コロンビア対イングランドの試合も担当。コロンビアに6枚、イングランドに2枚のイエローカードを提示しており、試合もコロンビアが23回ファール、イングランドが13回ファールする荒れた展開となっていた。

 コロンビア代表のラダメル・ファルカオは試合後「五分五分の状況が発生すれば、主審はイングランドを優遇し俺たちの邪魔をした。両チームを同じ基準で裁こうとしなかった」と語り、ガイガー主審が片方のチームを優遇したとの見解を示していた。

 ガイガー主審が最終候補に残ったことに関しては、海外メディアが懸念の声をあげている。英メディア『ザ・カムバック』は「もし、ガイガー主審が決勝戦を担当することになれば、何かが起きるだろう」とし、コロンビアメディア『ディアリオ・デル・カウカ』は「無能の賞? ガイガー主審がワールドカップ決勝で笛を吹くかも」と報じた。

【了】

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