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日本代表 6年前

U-20W杯優勝、ヤングなでしこの10番・長野風花。大好きなサッカー、全ては「世界一」のために【インタビュー】

U-20女子日本代表、通称「ヤングなでしこ」がU-20女子ワールドカップ制覇を果たした。日本女子サッカー史上初の偉業の中心にいた長野風花は、現在韓国リーグでプレーしている。なぜ日本を飛び出して、韓国に挑戦しているのか。そして、その先に何を見据えているのか。本心を包み隠さず語ったロングインタビューを前後編でお届けする。今回は後編。(取材・文:舩木渉、取材日:2018年5月26日)

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

「サッカー、好きですね」

長野風花
19歳の長野風花は日本を飛び出し、自らの実力を磨くため韓国で奮闘している【写真:舩木渉】

☆インタビュー前編はこちら☆

――日本の女子サッカー選手の多くは、仕事や学校と並行しながら競技を続けています。日本ではそれが当たり前とも言える環境で、実際に長野選手も昨年は筑波大学に通いながら浦和レッズレディースでプレーしていました。

「大学に通うことは自分で決めたのですが、高校を卒業したら大学に行くか、働くかの選択肢しかありませんでした。働くのはちょっと違うと思って、大学に通うことにしたんですけど、まあ忙しくて。レッズレディースの練習に遅れることもすごく多かったし、1日に1時間半しかサッカーに費やせない。授業もパンパンに詰まっていて、サッカー以外のことにかける時間の方がはるかに長かったんです。

そこで『私はサッカーでなでしこジャパンを目指しているのに、何をしているんだろう』と思ってしまいました。昨年の夏くらいでしたね。そこで『サッカーにもっと時間をかけたい』と強く思って、冬にチェルシーに練習参加して、さらに『このままじゃいけない』と思って、環境を変えました」

――サッカーが大好きなんですね。

「サッカー、好きですね。友達と遊ぶのも楽しいですけど、やっぱりサッカーをしている時、ボールを触っている時が一番落ち着きます」

――移籍先に選んだ仁川現代製鉄レッドエンジェルスは、WKリーグの中でも優勝して当たり前の強豪クラブですよね。現在リーグ5連覇中です。

「リーグ優勝は当たり前ですし、負けも許されない感じで監督もすごく厳しいですけど、その中でこの1年は自分の成長だけに目を向けて、課題と向き合って、試合にもしっかりと出続けて結果も残していきたいですし、本当にもっともっとうまくなって、強くなって、成長していきたいという思いしかありません」

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