6日付けの独メディア『フースバルニュース』はハンブルガーSV（HSV）に所属する日本代表のFW伊藤達哉を特集している。

　同メディアは「いつになったら伊藤は爆発するか」と題しチームは開幕戦での敗戦後、2連勝と波に乗り出している一方で伊藤のパフォーマンスが上がってこない現状を分析している。

　昨季は第5節のレバークーゼン戦でブンデスリーガデビューを飾った伊藤。当初は体力的な問題を抱えていたが後半戦以降はスピードと高い技術を存分に発揮し20試合で3アシストと印象的な活躍をした。更なる活躍が期待されている今季は開幕から3試合連続出場しているが相手チームの執拗なマークもありなかなかチャンスに絡めていない。

　クリスティアン・ティッツ監督は独誌『キッカー』の取材で「イトウは昨季終盤に見せたフォームではない。彼の能力をまだ完全に出すことが出来ていない。相手DFも彼に対しとても良い守備をしている」と伊藤の現状を分析している。一方でラルフ・ベッカーSD(スポーツディレクター)は「ファン・ヒチャンとイトウはポジションを争う事になる」と今季ザルツブルクから加入した韓国代表FWとのレギュラー争いを示唆した。

　現在、伊藤は日本代表に選出されたこともありチームからは一時離脱している。ティッツ監督は「日本サッカー協会は昨季の彼の活躍を認めている証拠だ。イトウがまた重要な役割を担ってくれるために代表の経験が彼にとってプラスになる事を望んでいる」と日本代表での活躍が本人だけでなくチームにとっても良い方向に働くことを期待しているようだ。

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