コスタリカ代表DFクリスティアン・ガンボアが、11日の日本戦に向けた思いを語った【写真:舩木渉】
日本代表との国際親善試合を控えたコスタリカ代表が8日に来日し、大阪での初練習を行った。
7日に韓国代表と対戦し0-2で敗れたが、それを引きずることなく来日初練習から強度は高め。韓国戦出場組はリカバリーに専念したが、サブ組はミニゲームやクロスからのシュート練習を約1時間半にわたってみっちりこなし、日本戦に向けたモチベーションの高さを感じさせた。
スコットランド1部のセルティックに所属し、28歳にしてコスタリカ代表71キャップを記録しているDFクリスティアン・ガンボアは引き締まった表情で「日本戦は韓国戦と同様、難しい試合になると思う。ここに来られて嬉しいし、最高のパフォーマンスを見せたい」と語る。
2日前に北海道で最大震度7の大きな地震が起きたことも「もちろん知っている」とガンボア。だが、来日に不安はなかったという。
「地震のことはニュースで見た。日本だけでなく、チリでも起こったんだよね(注:7日にチリでもマグニチュード5.8の大きな地震があった)。まあ、ちょっとは怖いけれど、僕らはコスタリカでも地震は何度も経験しているから、どんな感じか知っている。今度起こっても問題ないよ。そして、もう起こらないことを願っている」
日本戦では「勇気を見せたい。クラブであろうと代表チームであろうと、僕らはサッカーをするのが大好きだということを見せたい」と言葉に力を込めたガンボアは、日本のサッカーファン、そして地震や台風で被災した人々に向けてメッセージも送っている。
「日本の皆さんこんにちは。皆さんが全てをくぐり抜けて、無事であることを願っています。僕たちは日本に来ました。できる限りのサポートをするつもりです。スタジアムで皆さんとお会いし、サッカーを楽しめることを願っていますし、(地震や台風など)起こったことを忘れられるような試合にしたいと思います。何もかもがうまくいくことを祈って、平和と愛を」
(取材・文:舩木渉)
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