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新生チェルシー、的確な補強で充実の夏。高い完成度を誇り、絶対王者の牙城を崩すか【欧州主要クラブ補強診断】

シリーズ:18/19欧州主要クラブ補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

補強・総合力診断

チェルシー
チェルシーの2018/19シーズン予想布陣(黄色は新加入選手)

IN
GK ケパ・アリサバラガ(アスレティック・ビルバオ)
GK ロバート・グリーン(ハダースフィールド)
MF マテオ・コバチッチ(レアル・マドリー/期限付き移籍)
MF ジョルジーニョ(ナポリ)
MF マルコ・ファン・ヒンケル(PSV/期限付き移籍期間満了)

OUT
GK ティボー・クルトワ(レアル・マドリー)
DF クルト・ズマ(エバートン/期限付き移籍)
MF ティエムエ・バカヨコ(ミラン/期限付き移籍)
FW ミチ・バチュアイ(バレンシア/期限付き移籍)

補強評価:A

 ポゼッションを高めるためにナポリから獲得したイタリア代表ジョルジーニョはすぐにチームにフィットし、すでにチームに欠かせない存在であることは明らかである。レアル・マドリーから加入したコバチッチもチームにリズムを与える役割が求められる。また、クルトワに代わってチームに加入したケパは、ビルドアップの能力ではクルトワを上回っている。サッリ新監督が求める4-3-3を体現するための中盤の補強と、少し金額は高かった印象はあるが新たな守護神の獲得ができたという点では今シーズンの補強は成功と言えるだろう。

総合評価:B

 アザールとウィリアンの両ウィングの残留はある意味大きな補強と言える。決してAクラスとは言えないモラタの攻撃力を補って余りある活躍が期待される。また、カンテと新加入のジョルジーニョがいる中盤も他クラブにひけを取らない。守備面ではカンテは言うことはないが、1列前のインサイドハーフには当然攻撃力が求められる。カンテの攻撃力は決して低くはないが、パスの創造力という点ではマンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバやマンチェスター・シティのケビン・デ・ブルイネに比べるとやや劣る。

 最終ラインは、アロンソ、ダビド・ルイス、リュディガー、セサル・アスピリクエタの4枚で行くことが予想される。新守護神のケパも加わった今シーズンのチェルシーは攻守にバランスの取れた完成度の高いチームと言える。ただ、今季はCL出場権を得ておらず、Aの評価は来季以降へ持ち越しとしている。

【了】

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