フットボールチャンネル

森保監督、追加&初招集MFをトップ下に大抜てきか。コスタリカ戦へ笑顔で調整【日本代表練習レポート】

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

中島翔哉
コスタリカ戦の前日練習で度々笑顔を見せた中島翔哉(奥)と植田直通(手前)【写真:舩木渉】

 日本代表は10日、キリンチャレンジカップ2018のコスタリカ代表戦に向けて会場となるパナソニックスタジアム吹田で前日練習を行った。

 開始予定時刻ぴったりに集合した選手たちは、1分弱でその輪を解いてランニングを開始。ストレッチ、8対2と7対2のボール回しを終えたところで非公開練習に切り替わった。公開された15分間だけでも笑顔が絶えず、チーム全体がリラックスした状態で試合に向けて準備できている様子がうかがえた。

 ボール回しのグループ分けは以下のとおり。

【7対2のグループ】
三浦弦太、南野拓実、植田直通、中島翔哉、冨安健洋、佐々木翔、車屋紳太郎、室屋成、浅野拓磨

【8対2のグループ】
槙野智章、天野純、伊東純也、伊藤達哉、青山敏弘、守田英正、小林悠、堂安律、遠藤航、三竿健斗

 7対2のグループにはリオデジャネイロ五輪世代の選手たちが多く集まり、特に笑顔があふれた。中島と植田の仲良しコンビが爆笑しあうなど、ポジティブな雰囲気が漂っている。

 森保監督は札幌で実施した紅白戦の中で、4-4-2を試した。そして9日の非公開練習後には天野純が「今日の練習では1個前(トップ下)もやったので、やっと自分のポジションに戻ったというか、すごくやりやすかった」と話していたが、彼は札幌合宿中にボランチとして起用されていたことから、コスタリカ戦は4-2-3-1でのスタートも想定される。

 練習前に記者会見に臨んだ森保監督も「選手にも色々な変化に対応力をもってやっていく、柔軟に、臨機応変にやっていくものを持ってほしいなという意味でも、紅白戦では今までやっていないような形で選手にはトライしてもらいました」と4バック導入の意図を説明していた。

 サンフレッチェ広島時代には3-4-3が代名詞だった指揮官は、U-21日本代表でも3バックを採用していたが、A代表を率いるようになって新たなチャレンジをしようとしているのかもしれない。

 中盤の軸はキャプテンにも指名された青山敏弘が担うことが濃厚で、天野は「青山さんと、どういうプレーが好みなのかとか、そういう話をして色々聞けたので、それを生かしていきたい」と語っていた。

 2列目にはリオデジャネイロ五輪世代の中島や南野、東京五輪世代の堂安といった活きのいいタレントも揃っているが、追加招集で初めてA代表入りした天野が新体制の初陣でトップ下に大抜てきされる可能性もありそうだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top