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「リオ組が引っ張っていければ」。世代のリーダー・遠藤航、日本代表を背負う覚悟

text by 編集部 photo by Getty Images

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遠藤航【写真:Getty Images】

【日本 3-0 コスタリカ キリンチャレンジカップ2018】

 日本代表は11日、キリンチャレンジカップ2018でコスタリカ代表と対戦し3-0で勝利した。

 ボランチの一角でフル出場した遠藤航。安定したプレーを見せただけでなく、南野拓実のゴールをアシストするなど攻撃面でも存在感を示した。

「セカンドをたとえばワンタッチで縦に入れるとか、奪ったボールをワンタッチで縦に入れるというのは自分の良さとしてありながらも、ボールを持って、少しタメを作って展開していくとか、そういうプレーは中盤に求められるので、両方の選択肢を持てるようにっていうのは最近イメージしていて。あのシーンはそういう、ボールを自分のものにして、ドリブルで運びながら展開していく、あとは空いたスペースに出ていけたので。シュートは拓実がうまかったですけど、関わることができてよかったです」

 様々なポジションで力を発揮できる遠藤だが、今夏に移籍したシントトロイデンでは中盤で継続的にプレー。「向こうでまだ1ヶ月ですけど、中盤でずっとやり続けているのは自分にとって大きい」と言う。背番号6はさらに「たかが1ヶ月ですけど、僕にとっては1ヶ月続けて中盤でやること自体が初めてなので、すごく充実しているし、中盤でやれるという自信はメンタル的な部分で大きくなっている感じはあります。でも、まだまだこれからよくしていかないといけない」と手応えと課題を口にした。

 海外に出たことで発見もあったようで、「縦に速いので、守備は常に人に行くし、ゾーンというよりはマンツー気味。そこも一対一の強さを意識しないといけない」と述べる。そして、「今日は攻撃に関わってアシストしましたが、そういう形はベルギーでもよくある形。出して、スペースに出ていくとか、縦につけていく感じは求められる」と続けた。

 ロシアワールドカップでは23人のメンバーに名を連ねたものの、本大会での出場機会はなかった。それでも、「行くのと行かないのでは全然違うというのは100%ある」と捉え、さらなる成長を求めてベルギーに移籍した。そして今回、自身の力を証明してみせた。

 遠藤だけでなく、中島翔哉、南野といったリオ五輪組がコスタリカ戦で躍動した。「オリンピックが終わったあとにA代表で再会しようと話していたので、実際にそういう風になってきたのは非常に嬉しい」と遠藤は言う。ただ、「みんな満足なんてしていないし、他にもリオ組はいっぱいいるので、これからの代表はリオ組が引っ張っていくくらいの気持ちでやらないといけないし、そうなっていけばいいなと思います」と、ここがゴールではなくスタートであることを強調していた。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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