原口元気は「融合」の象徴となるか。27歳に漂い始めた風格、世代間をつなぐキーマンに

2018年10月11日(Thu)10時20分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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4年後に向けたキーマンとなるチャンス

 こうした懸念を払しょくし、本当に今の原口元気がロシアで見せたような輝きを放てるか否か…。それを証明するのは代表戦のピッチの上しかない。

 3ヶ月前のベルギー戦で世界を震撼させる豪快な先制弾を決めた背番号8がパナマ戦に出場するのか、ウルグアイ戦に出場するのかはまだ分からないが、ポジションや起用法いかんに関わらず、彼らしい圧倒的な走力を駆使したハードワーク、献身的な守備、攻守の切り替えの速さを出すことは絶対条件だ。そのうえで、ベルギーから奪ったような一撃が飛び出せば、最高のシナリオになるはず。今回は最も得意とする左サイドに戻るという見方も出ているだけに、より期待が高まるところだ。

 あの歴史的なゴールも2016年11月のロシアワールドカップアジア最終予選・サウジアラビア戦以来、1年半ぶりの得点で、原口自身が渇望し続けた待望のゴールだった。それが日本サッカー史上初のベスト8進出につながらなかったことは心残りに違いないが、ワールドクラスの一発を決められるアタッカーだということは世界中も認めている。その再現を見せてくれれば、日本代表も彼自身にも間違いなく勢いが出てくる。原口が目に見える結果を出すことで、堂安や中島ら若い世代も大いに触発されるだろう。

 そういった好循環が生まれて、熾烈なサバイバルが繰り広げられることは森保監督も大歓迎に違いない。指揮官が多くを学んだ先輩、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の薫陶を受け、サッカーのコンセプトを熟知する原口元気ならば、そのけん引役となる資格は十分だ。

「頭をフル回転させる練習メニューがホントに多くて、懐かしさを感じました」と10日の非公開練習後に笑顔で語った背番号8が、その経験値を生かして新指揮官と強固な信頼関係を築き、ロシアワールドカップ組と若手選手をつないでくれれば、実に頼もしい。

 いずれにしても、この10月の2連戦は「4年後のカタールワールドカップを目指す新たな原口元気像」を印象づける絶好のチャンス。この千載一遇の機会を逃してほしくない。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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