日本と対戦、パナマ代表を知る。W杯初出場は一時代の終わり、新世代と新戦術で未来に挑む

2018年10月12日(Fri)12時05分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images, Wataru Funaki
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日本戦は4-4-2を採用か

 ワールドカップではグループ内の戦力値を比較しても圧倒的な不利は明らかだったため、特にイングランド戦などは6バックに近い形で守りを固めていたが、日本戦はシステムにも手を加えながら「コンパクトに」攻撃的なサッカーを展開してくるかもしれない。

 ステンペル監督の過去を見ると、パナマ代表の暫定監督を務めた他に、国内リーグのサンフランシスコ・クラブを指揮してCONCACAFチャンピオンズリーグに出場した実績もある。そこではダブルボランチを配置する4-2-3-1や4-4-2を採用していたこともあった。

 またパナマ代表の現行メンバーも4-4-2で戦った実績を持っている。例えばステンペル監督が「パナマがワールドカップ出場権を手にしてからちょうど1年」と思いを馳せた、2017年10月10日のロシアワールドカップ北中米カリブ予選のコスタリカ戦、2-1で勝利したパナマサッカー史に残る試合は4-4-2で戦っていた。

 これまでの4-1-4-1では最前線に30代後半の大ベテランが君臨していたこともあり、守備で運動量を期待することができなかった側面もある。世代交代を進める中で、よりアグレッシブに戦うとすれば2トップで高い位置から日本のセンターバック2人にプレッシャーをかける、あるいは日本の最終ラインからボランチへのパスコースを遮断しながらサイドに追い込んで人数をかけてカウンターに繋げるといった戦術を採用する可能性もある。

 パナマはワールドカップ直前から全く勝てていないが、昨年予選を突破した後にはウェールズ代表と引き分けるなど強豪相手に健闘を見せた試合もあった。そのウェールズ戦で採用されていたのが、2トップで相手のビルドアップを遮断する守備戦術。中盤へのパスコースを消して、サイドにボールを追い込んでいく戦い方だった。

 攻守においてチーム全体の連動性と運動量を両立させるのであれば、ベタ引きよりも組織的なプレッシングの方が、若い選手たちの特徴である身体能力の高さや爆発力を活かしやすい。11日の練習でも公開された冒頭部分で7対7にオフェンスのフリーマンを3人入れた、攻守の切り替えを意識づけるボールポゼッションのメニューを高い強度で実践していた。そのことも考慮すると、これまで以上に攻守に積極的なパナマ代表が見られるかもしれない。

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