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初々しい冨安健洋、デビュー戦で完封に貢献も「試合前はボーっとしていた(笑)」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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冨安健洋【写真:田中伸弥】

【日本 3-0 パナマ キリンチャレンジカップ2018】

 日本代表は12日、キリンチャレンジカップ2018でパナマ代表と対戦し3-0と勝利した。

「A代表のピッチに立った感覚は今もなくて。試合前なんかボーっとしていたんで(笑)」

 初々しさを覗かせた冨安健洋はこの試合、CBの一角で先発。代表デビューを果たすと、落ち着き払ったプレーを披露した。「いろんな先輩方から『どんどん思い切ってやれ』って声をかけてもらった。槙野(智章)さんも試合中つねにも声をかけてくれていましたし、『楽しんでやれ』って言ってくれていたんで、思い切ってやれました」と振り返った。

 現在19歳の冨安だが、すでに海外で経験を積んでいる。「ベルギーでプレーできていなかったらまずA代表に選ばれていないと思います。本当に試合に出させてもらっているので、その経験は生きていると思います」と、シント=トロイデンでの日々が今に繋がっていると明かした。

 デビュー戦を終えて冨安は「無失点に抑えることは毎試合、求めているところなので良かったのかなとは思います」と言う。しかし、「細かいミスもありましたし、決してパーフェクトなゲームでもなかったと思うので、また映像とか見返しながら反省して次に生かしていけるようにしたいです」と、今後の糧とする意思を示した。

「勝ったからこそポジティブに反省ができるし、これで終わりっていうわけでもないんで、また切り替えてやらないといけないと思います」

 吉田麻也や槙野といった経験豊富な選手がライバルになるが、「また練習からアピールしないといけないですし、立場っていうのは変わらないです」と冷静に次を見据えた。

 将来を嘱望される大器は若くして海を渡り、A代表の一員となった。デビュー戦でクリーンシートに貢献し、その中でも反省点を見出そうとしている。「試合前なんかボーっとしていた」という冨安だが、ピッチ上では今後に期待を抱かせる働きを見せた。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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