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なでしこ10番、女子サッカー界に一石を投じるアクション。ベレーザ・籾木結花インタビュー【前編】

text by 青木務 photo by ⒸTOKYO VERDY , Tsutomu Aoki

負傷離脱中に浮かんだアイディア

――籾木選手は怪我のため5月まで出場機会がありませんでした。離脱中は外から試合を観ていたと思いますが、集客に関して色々と考えることもできましたか?

「試合に出られない期間のホームゲームでは、グッズの売り子もやっていました。実際にファンの方たちがどういう風に試合を観に来ているのかというのを肌で感じられたので、すごく良かったなと思いますね。怪我もいい経験になったかなって(笑)」

――売り子という立場でファン・サポーターと接して、どんなことを感じましたか?

「チームというよりは、選手を応援している方が多いという印象を受けました。500円くじがあったんですけど、自分を含め売り子が3人いたら3回くじを引いてもらえたりとか。グッズ販売も『選手』という要素が少し入るだけで、ファンの方たちにとってはまた意味合いが違ってくるというか。商品そのものは変わらないけど、普通に買うのと選手を通して買うのとではやっぱり体験という意味で違うと思います。

 今回の企画では、選手たちがオリジナルタオルをデザインしてくれています。選手がグッズを作ることでより特別感を出せるのではないか、というのは売り子をやった時に少し考えていました」

――『プレミアムシート presented by もみP』は販売開始から4日ほどで完売となりました。

「思っていたよりも早くてびっくりしました。5000人を呼んで満員にしたいという中での20席ってかなり少ないですけど、それでも一席1万円というお金を払ってくれる方が20人も来ていただけるというのは本当にすごいことだなと。あと、『売り切れ』や『完売』というワードを出せるのもすごくプラスになるのではと感じます。面白そうなのかな、と興味を持ってもらえると思うので」

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