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トーレス擁する17位鳥栖、監督交代を発表「今年は不運なことが多く起きた」

text by 編集部 photo by Getty Images for DAZN

マッシモ・フィッカデンティ
鳥栖を率いるマッシモ・フィッカデンティ監督【写真:Getty Images for DAZN】

 J1リーグのサガン鳥栖が18日、チームを率いるマッシモ・フィッカデンティ監督との契約解除合意を発表した。後任には、同クラブのU-18監督を務めていた金明輝氏が就任することになる。

 2014年から2015年までFC東京を率いていたフィッカデンティ監督は、2016年から鳥栖の指揮官に就任。今年はシーズン途中に元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスを補強するなど戦力強化に動いたが、J1リーグ第29節が終了した時点で降格圏内の17位に沈んでいる。

 フィッカデンティ監督は鳥栖のオフィシャルサイトを通じて「みなさんこんばんは。まず私からこのように直接サポーターの皆さまに挨拶できる機会を与えて頂いたことに感謝致します。約3年間にわたり、サガン鳥栖の監督として過ごした日々の中では一つ一つの忘れられないようなエピソードが多くあります。ポジティブなこともありますが、そうでないようなことも残念ながらあります。私自身のプロキャリアの中で、約3年間をサガン鳥栖で過ごせたことは本当に素晴らしいキャリアになりました。サッカーの世界では難しい局面に立ち合うこともあります。本当に何が起きるかわからない、いいことも悪いこともある、想像もつかないことが日々起きる世界です。その中で、特に今年に関してはサガン鳥栖にとって不運なことが多く起きたのかなと思います。少なからずそれが成績に影響したこともあると思います」

「この状況の中、チームがJ1に残留するために最善を尽くすことをクラブと共に最優先に考える中では、実際に残りの5試合にどのように立ち向かうべきかを二週間の時間を結果的に要することにはなりましたが、協議を続けた上で私とチームとの関係に終止符を打つという結論に至りました。その中で、チームは必ず目標を達成するために取り組むでしょう。互いにサガン鳥栖の将来を最優先に考えた上で導き出した答えです。チームから離れることが決まった上で最後にサポーターの皆様に伝えておきたいメッセージがあります」

「絶対にサガン鳥栖は来年もJ1で戦える力を持っています。そして、その舞台に立つ権利を残りの5試合で勝ち取る力がこのチームには備わっています。クラブとサポーターが一体となって、皆さん諦めることなく、全力でサポートしていただきたい。最後の最後まで全力で戦ってほしいと思います。最後に竹原社長を始めとした役員の方、クラブスタッフの方、そして一緒に戦ってきた選手のみんな、私が就任して1日目から本気で戦う気持ちでサポートしていただいたファン・サポーターの皆さまへの感謝をこの場でお伝えしたいと思います。ありがとうございました」とコメントしている。

【了】

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