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もはや敵はいないのか? ユベントスがみせた圧倒ぶり、強さの秘訣に“名脇役”の存在あり

現地時間23日に行われたチャンピオンズリーグ・グループリーグH組第3節、マンチェスター・ユナイテッド対ユベントスの一戦は1-0でアウェイチームが勝利した。この日はすべてにおいて赤い悪魔を圧倒したイタリア王者。もはや敵はいないのではないかと思わされるほどの圧倒ぶりであった。その強さの秘訣には、名脇役の存在があるのではないだろうか。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

ユベントスに敵はいないのか

ユベントス
CL3連勝で決勝T進出に王手をかけたユベントス【写真:Getty Images】

 チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグH組は3試合を終え、早くも突破に王手をかけたチームが現れた。

 それがユベントスである。マンチェスター・ユナイテッド、バレンシア、ヤング・ボーイズと同組のイタリア王者は、他を寄せ付けぬ圧倒的な強さでグループリーグH組のトップに立っている。3試合を終え挙げた得点は6、失点はなんと0である。もはや決勝トーナメント進出は確定したとみていいだろう。

 現地時間23日に行われたグループリーグ最大のライバルであるマンチェスター・U戦でも、ユベントスの強さは存分に発揮された。サミ・ケディラ、マリオ・マンジュキッチらが負傷のため不在となったが、その影響をまったく感じさせず、オールド・トラフォードでホームチームを前半から蹂躙。

 17分には、右サイドのクリスティアーノ・ロナウドのクロスに飛び込んだファン・クアドラードがニアサイドで潰れ、こぼれ球にパウロ・ディバラが反応。これを冷静に沈め、さっそく先制ゴールを奪った。

 マンチェスター・Uは、何もできなかった。ユベントスにボールを支配され、プレスをかけても簡単に外される。ミラレム・ピャニッチを中心としたサイドチェンジも多く行われたため、ホームチームの守備陣は左右に振られ、マークの確認が遅れる場面も見受けられた。

 20分時点でのポゼッション率はユベントスの72%。最前線に張っていたロメル・ルカクは完全に孤立し、サイドのマーカス・ラッシュフォードとアントニー・マルシャルも守備に重心を置かざるを得なかった。

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