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ベネズエラ監督、大渋滞に「南米では普通だが日本では驚き」。ドローには満足

text by 編集部

ラファエル・ドゥダメル
ベネズエラ代表のラファエル・ドゥダメル監督【写真:Getty Images】

【日本 1-1 ベネズエラ キリンチャレンジカップ2018】

 キリンチャレンジカップ2018の試合が16日に大分で行われ、日本代表とベネズエラ代表が対戦。結果は1-1のドローに終わった。

 日本は前半39分にFKに合わせた酒井宏樹の代表初ゴールで先制点を奪う。だが81分、酒井のファウルでPKを獲得したベネズエラはトマス・リンコンが決めて同点。終了間際には吉田麻也のヘディングがネットを揺らしたがオフサイドで無効となり、ドローで試合を終えた。

 ベネズエラ代表のラファエル・ドゥダメル監督は試合後の会見で、「今日は難しい試合になると分かっていた」とコメント。その上で、「非常に良い試合ができたと思う。選手たちは日本の出方を理解して、集中して戦ってくれた。ピッチ上で起きたことを反映した結果になったことに満足している」と述べた。

 日本代表の戦いぶりについては、「攻守の切り替えがすごく速くて、我々のDFには判断ミスがしばしば見受けられた」とドゥダメル監督。「プレスに出るべきでないところで出てしまって、日本の選手たちがスピードでかわしていく場面がみられた」と前半の苦戦を振り返りつつ、後半にはその改善に努めたと語った。

 試合前には大渋滞のため両チームのバスのスタジアム到着が大幅に遅れ、キックオフ遅延も懸念された。「南米では普通だが、先進国の日本でこういう状況になるとは驚きだった」と監督は試合前の状況について振り返りつつ、「選手たちには着替えを急がせたりしたが、我々はそういうことに対応できる。焦ることなく集中して試合に臨むことができた」とプレーへの影響を否定した。

 いずれにしても試合が無事に開催されたことについて「関係者や大分の皆さんに感謝を伝えたい。素晴らしい経験だった」とドゥダメル監督は述べ、「この試合を戦ったことでベネズエラ代表に大きな手応えを感じることができた」と満足げな様子を見せた。

【了】

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