フットボールチャンネル

ベネズエラ守護神、中島翔哉を大絶賛「とんでもなく速い。最高峰リーグへ行ける」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

中島翔哉
ベネズエラ代表のGKラファエル・ロモ(左)は中島翔哉(右)のプレーに感銘を受けたようだ【写真:田中伸弥】

 日本代表は16日、ベネズエラ代表との国際親善試合に臨み1-1で引き分けた。

 試合前に渋滞の影響で両チームと審判団のスタジアム入りが大幅に遅れ、ウォーミングアップの時間が十分に取れないなどトラブルもあったが、始まってみれば互いの良さを出し合い、消し合いの好勝負。

 日本は39分に酒井宏樹のゴールで先制したものの、後半も終盤に差し掛かった81分に、その酒井が献上したPKからベネズエラに追いつかれて1-1の引き分けとなった。森保ジャパンの初戦からの連勝記録も「3」でストップした。

 そんな試合を終え、ベネズエラのゴールマウスに立ち日本の攻撃を受け止めていたGKラファエル・ロモは「日本はレベルが高く、アウェイまで来て成長しようとしている僕たちにとっても非常に有意義だった」と充実した表情で語った。

 日本の攻撃陣のコンビネーションが印象に残っているという守護神は、その中でも「最も危険に感じた選手」として「10番」、つまり中島翔哉の存在を挙げた。ポルトガルリーグでプレーしている選手がいることもあり、ベネズエラ代表のチームメイトから中島について「ポルトガルでも最高のプレーをしている」と聞いていたという。

 そのうえで実際にピッチで対峙してみて「とんでもなく速く、プレーも正確だった」と感じ、「僕が思うに、日本代表のベストプレーヤーは彼だ」「ポルトガルリーグでプレーを続ければ、間違いなく最高峰のリーグに行けるよ」と手放しで大絶賛。中島の将来のステップアップに太鼓判を押した。

 ロモは中島が「ポルティモネンセでプレーしているんだよね」という細かい情報まで頭に入れていた。チームメイトや監督からの情報を聞き漏らさず、事前にしっかりと研究していたことがわかる。普段はキプロスの強豪APOELでプレーし、過去の経験からチャンピオンズリーグやセリエAなど欧州トップレベルも熟知する守護神の記憶には日本の10番のプレーが忘れられないものとして刻まれているはずだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top