名波ジュビロに何が起きたのか。飛躍の昨季から一転、目標はトップ5も・・・低迷の要因は?

2018年12月05日(Wed)11時40分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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今季の結果を見つめるのは東京Vに勝ってからでいい

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名波浩監督【写真:Getty Images】

 コンパクトにしようとし、実際にできている試合もあるが、それでも“隙間”が目立つ。昨季は中締め、縦ズレ、スライドを約束事に堅いブロックを築いた。攻撃は手数をかけずにアダイウトンが勝負を決めた。中村俊輔は抜群のキープ力でタメを作り、サイドチェンジで局面を変えた。これらが高次元で噛み合ったことで、昨季は問題が噴出しづらい構造ができていたと言える。

 主力の怪我人が多く、チームを活性化させうる選手は暴力行為で契約解除となった。紆余曲折ある中で磐田は戦い方を模索してきたが、厳しいシーズンを強いられた。昨季と比較すれば不甲斐ない、となるだろう。

 それでも、チームはバラバラにはならなかったのではないか。現状に不満を抱く者は個々にいたかもしれないが、試合になれば勝利のために力を尽くしていたはずだ。

 静岡ダービーで悲惨な大敗を喫した時、名波監督は解任されなかった。絶対に負けてはいけない試合で1-5という絶望的なスコアをつきつけられても監督を代えなかった。クラブがまとまっている証拠と言え、名波浩というリーダーと歩む覚悟だった。

 離脱者が復帰し、フル稼働できればレベルは戻るかもしれない。しかし、チームが目指したのは“昨季以上”だったはず。現状維持ではいけない。

 今季の結果を精査すべきだが、まだその時ではない。磐田には東京ヴェルディとの大一番が待っている。J1残留を決め、ポジティブな気持ちで2018年を見つめ直したいところだ。

(取材・文:青木務)

【了】

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