日本代表はロシアW杯時から大きな変化を果たしている【写真:田中伸弥】
日本サッカー協会(JFA)は12日、来年1月にUAEで行われるアジアカップに挑む日本代表メンバーを発表した。
森保一監督の下、輝きを放っている中島翔哉や南野拓実、堂安律といったメンバーは今回も順当に選出されており、ロシアワールドカップ(ロシアW杯)組の長友佑都も代表復帰を果たしている。
ロシアW杯閉幕から約半年が経ち、日本代表の顔ぶれは大きく変わった。ワールドカップに挑んだ23人のうち、アジアカップメンバーにも名を連ねたのは東口順昭、吉田麻也、槙野智章、酒井宏樹、長友佑都、遠藤航、柴崎岳、原口元気、大迫勇也の9名。その他の14名は、ロシアW杯に挑んでいないメンバーだ。約半年の間でこれだけ選手の入れ替えが激しくなるチームも、なかなかないのではないだろうか。
また、ロシアW杯時の平均年齢は28.3歳とやや高めであったが、アジア杯に挑む23人の平均年齢は25.5歳となっている。これはロシアW杯出場全32チームの中で最も若かったナイジェリア代表の平均年齢25.9歳を上回る若さである。
約3歳若返った新生・日本代表だが、世代交代に成功したという判断を下すのは、時期尚早である。国内の親善試合では無敗という好成績を収めたが、彼らの目標はあくまでアジア制覇である。これが実現できなければ、それまでの積み重ねがすべて崩れ落ちてしまう。「世代交代に成功した」。そう評価を下すのは、日本がアジアチャンピオンになった時だ。
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