全国高校選手権はこうすべき! 高校サッカーから日本代表を生むために。流経大柏・本田監督が語る育成改革論

日本でもっともプロ選手を育ててきた流経大柏高校サッカー部の本田裕一郎監督が、真の〝ジャパンズ・ウェイ〟につなげるための改善すべき問題をあげながら1つ1つ提言していく『サッカー育成改革論』(カンゼン)。その提言を一部抜粋して公開する。(文:本田裕一郎)

2018年12月14日(Fri)10時00分配信

text by 本田裕一郎 photo Hiroyuki Sato
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「プレーヤーズファースト」を最優先に考えるべき

本田裕一郎
流経大柏の本田裕一郎監督【写真:佐藤博之】

 1年間のカレンダーを変えるという大仕事と同時に、見直さなければならないのが、大会運営でしょう。その顕著な例が、高校選手権です。

 流経柏が前橋育英と決勝戦を戦い、最終的に前橋育英が優勝した2018年1月の第96回全国高校サッカー選手権大会を振り返ってみると、12月30日から1月8日にかけての7日間に集中的に開催されています。決勝開催日の「成人の日」が8日になったこともあって、5日の準々決勝と6日の準決勝が連戦になり、過去にないほどの過密日程を強いられたのです。

 ベスト4に勝ち上がった前橋育英、上田西、矢板中央、流経柏はいずれも1月2日の2回戦から参戦したチーム。1回戦から出場した東福岡や神村学園といった強豪校が早い段階で敗退したのも、試合数の差が響いたのではないかと言われています。

 私も体育系大学を出て運動生理学を学んだから分かりますが、人間の体は試合から24時間以上経過しないと回復しない。もちろん24時間で100%回復するとも言い切れません。そういう知識はサッカーに携わる人間の大半が持っているのにもかかわらず、選手権になると平気で連戦させるというのは問題です。

 選手権を開催するにあたって、運営費やテレビ放映などさまざまな要素が絡み合っているのも分かりますが、やはり「プレーヤーズファースト」を最優先に考えるべき。そこは強く言っておきたいところです。

 現実的に考えられる選手権の改善案は、ワールドカップと同じようにまず1次リーグを戦って、勝ち上がったチームが決勝トーナメントを行う方式。全国48チームが出場するので、4チームずつ12グループに分かれて1次リーグを実施。各組1位と2位の上位4チームの合計16チームが決勝トーナメントに進み、ラウンド16、準々決勝、準決勝、決勝と戦えばいい。最大7試合でタイトルにたどり着くというのは、ワールドカップと全く同じです。

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