最も日本代表に近い高校生、三國ケネディエブス。青森山田から福岡へ。規格外のCBが描く青写真

2019年01月11日(Fri)10時20分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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なぜJ2のアビスパ福岡入りを決めたのか?

 感謝の思いを忘れない三國は、Jリーガーを中心とするU-19日本代表が臨んだ、昨秋のAFC・U-19選手権にも唯一の高体連所属選手として招集された。ますます期待が膨らむ一方で、素朴な疑問も残る。

中学時代からの盟友で、3年次の全国中学校サッカー大会では三國と得点王を分け合ったMF檀崎竜孔(だんざき・りく)はJ1クラブへの練習参加を続け、9月になってJ1の上位につけていた北海道コンサドーレ札幌への加入が内定した。

 一方のアビスパは三國の加入が発表された時点で、首位の松本山雅FCから勝ち点2ポイント差の5位につけていた。J1昇格への可能性を大いに残していたとはいえ、黒田監督をして「最も日本代表に近いポテンシャルをもっている」と言わしめる逸材は、J1クラブ入りを考えなかったのだろうか。

 疑問を単刀直入にぶつけてみると、アビスパ入りは黒田監督、そして三國本人が強く望んだことがわかった。理由を尋ねられた黒田監督は苦笑いしながら、現役時代は「アジアの壁」として対戦相手から畏怖された、アビスパの井原正巳前監督の名前を挙げた。

「ちょっと状況が変わってしまったんですけど、井原さんがセンターバックでしたから、井原さんのもとに預けようと思ったんです」

 日本代表として歴代2位となる、国際Aマッチ通算122試合に出場。日本が悲願のワールドカップ初出場を果たした、1998年のフランス大会ではキャプテンを務めた井原氏は、2015シーズンにアビスパの監督に就任。その年のJ2で3位に入り、チームを5年ぶりのJ1昇格へ導いた。

 残念ながら1年でJ2へ降格してしまったが、一方でアビスパのU-18所属だった冨安健洋を、2種登録された2015シーズン、飛び級でトップチームへ昇格させた2016シーズン、J2の舞台で主力として定着した2017シーズンと3年間に渡って指導。センターバックとして一本立ちさせた。

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