最も日本代表に近い高校生、三國ケネディエブス。青森山田から福岡へ。規格外のCBが描く青写真

2019年01月11日(Fri)10時20分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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井原監督の退任でもブレない青写真

井原正巳
井原氏は柏のヘッドコーチに就任。それでも三國が描く青写真は変わらない【写真:Getty Images】

 海外志向が強かった冨安は、2018年1月にオファーを受けたシントトロイデンVV(ベルギー)へ移籍。2年目となった今シーズンはセンターバックとしてレギュラーを獲得し、船出した昨年9月から森保ジャパンにも継続的に招集されてきたなかで、井原氏への感謝の思いを何度も口にしてきた。

「ゴール前で体を張り続けろ、気持ちでは絶対に負けるなと常々言われてきました。ベルギーでプレーする今でも、最後は体を投げ出してでも守る部分に生きています。本当に偉大な方です」

 センターバックの大先輩のもとでイズムを叩き込まれながら、冨安のように大きく羽ばたいてほしいという思いも込めてアビスパへ送り出した。もっとも、昨シーズンのJ2を戦い終えた後に状況が激変する。最終的に7位に終わり、J1昇格を逃した責任を取る形で、井原氏が監督を退任したからだ。

 井原氏はネルシーニョ監督が復帰した柏レイソルのヘッドコーチに就任。アビスパの新監督には2017/18シーズンでセリエAのエラス・ヴェローナFCを率いた、イタリア人のファビオ・ペッキア氏の就任が決まったが、黒田監督と三國が未来へ向けて描く青写真は変わらない。

「試合数が多いJ2のほうがより試合に絡めるかな、というところも含めてですね。ケネディ本人もその意向ですし、井原さんがいなくなったことはありますけど、(プロの世界では)監督が代わることはよくあるので。そこはブレることなく頑張ってほしいと思っています」

 冨安はJ2でプレーした2017シーズンで35試合に出場。長丁場の厳しい戦いのなかで急成長を遂げ、シントトロイデンからのオファーを勝ち取った。センターバックとしての経験値がまだまだ浅い三國に何よりも必要なのは、真剣勝負のピッチでもまれることだと黒田監督は将来を見すえる。

「性格的にちょっとギャンブラーなんですよ。身体能力がすごく高いから、それを過信しすぎてポジショニングが甘くなることがあるので、そこを自分のなかでコントロールできるように。だいぶよくなってきたけど、もっともっと勉強と経験を積み重ねながら、フル代表のセンターバックを狙っていってほしいですね」

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